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調布のかき氷専門店がチャリティーメニュー 能登半島地震の被災地支援

「ぱくぱくくもくま堂」が提供した能登半島地震募金氷「チャリティービーバー」

「ぱくぱくくもくま堂」が提供した能登半島地震募金氷「チャリティービーバー」

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 調布駅近くのかき氷専門店「ぱくぱくくもくま堂」(調布市調布ヶ丘2)が1月5日から14日まで、能登半島地震の被災地を支援するメニュー「チャリティービーバー」を提供した。

「ぱくぱくくもくま堂」店主の橋本千津子さん

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 手作りのソースやトッピングを使ったクマ型のかき氷がトレードマークの同店。全国各地にかき氷を食べに行くという橋本千津子さんが、2016(平成28)年4月に京王線聖蹟桜ヶ丘駅近くで創業し、調布駅近くに移転して今年4月で5周年を迎える。一杯を飽きずに食べられるよう、さまざまな味や食感の食材を組み合わせ、季節の風物詩をテーマにしたメニューや、さまざまな動物をモチーフにしたメニューなどを週替わりで用意。毎日来店する常連客もいるなど、一年を通して客足の絶えない店となっている。

 昨年6月には、大阪で開催された「全国かき氷まつり」に出店し、新たな出店依頼やコラボ企画の構想が生まれ、大阪の客が調布まで食べに来店するなど、全国各地のかき氷店やかき氷好きとのつながりが強くなっていると言う。

 元日に発災した能登半島地震を受けて「被災地に自分ができることは何か」を考え、自身で寄付を行うと共に、年始の営業から売り上げの一部を被災地に寄付する「募金氷」の提供を始めた。北陸のおやつの定番で橋本さんが好きだという「揚げあられビーバー」から発想してモチーフにビーバーを選び、茶色い顔はコーヒーミルクやそば茶ミルク、鼻には栗渋皮煮、歯にはマシュマロなどを使って、ほっこりする「チャリティービーバー」に仕上げた。

 年始の営業では、干支(えと)をモチーフにしたかき氷や正月をテーマにしたかき氷目当ての客も多いという同店。今年も用意したが、日によっては半数の客がチャリティービーバーを注文し、普段は冬にかき氷は食べないという客もチャリティー氷目当てに来店。集まった寄付は、かき氷店仲間で面識もある石川県金沢市の「ウミネコパーラー」に送金する予定。同店に大きな被害はなかったが、「かき氷好きたちが応援している」という意味を込め、同店に使い道を託すという。

 橋本さんは「予想以上の反響で、多くのお客さまに賛同いただきうれしい。被災された方々に早く平穏な日々が訪れるよう願っている」と話す。

 営業時間は11時30分~17時30分。月曜・火曜定休。LINEでの予約制。

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