学ぶ・知る

調布で「映画の作り手」に贈る映画賞発表 技術部門など7賞

「第6回映画のまち調布賞」受賞者

「第6回映画のまち調布賞」受賞者

  • 12

  •  

 調布市文化・コミュニティ振興財団が1月11日、「第6回映画のまち調布賞」の受賞者を発表した。

撮影賞「月の満ち欠け」の水口智之さん

[広告]

 主に映画製作の現場を支える技術者や製作会社など「映画の作り手」に贈る同賞は、映画・映像関連企業約40社が集積する同市の独自性を尊重し、「映画のまち調布」にふさわしい映画賞として、映画文化、芸術、産業の振興に寄与した映画・映像作品や、その製作に貢献した人物や作品を顕彰している。技術部門の撮影賞・照明賞・録音賞・美術賞・編集賞と作品賞、特別賞を合わせた計7賞で構成。選考方法は、「映画のまち調布 シネマフェスティバル2024」で上映可能な「第6回日本映画人気投票」上位10作品の実写映画をノミネートし、各賞、映画製作において功績のある映画技術スタッフなどで構成する選考委員会で討議し決定した。

 技術部門の受賞者は、撮影賞に「月の満ち欠け」の水口智之さん、照明賞に「銀河鉄道の父」の佐藤浩太さん、録音賞に「劇場版TOKYO MER走る緊急救命室」の湯脇房雄さん、美術賞に「耳をすませば」の相馬直樹さん、編集賞に「劇場版TOKYO MER走る緊急救命室」の菅野詩織さん。特別賞には、昨年11月に68年の歴史に幕を下ろした東京現像所とプロデューサーの新藤次郎さんが選ばれた。作品賞は、人気投票総数1万5237票の中から最も多くの票を集めた「すずめの戸締まり」に決まった。

 授賞式は2月10日に行い、授賞式内で先行特別上映する「お終活 再春! 人生ラプソディ」のトークゲストとして、俳優の松下由樹さんと水野勝さん、脚本・監督の香月秀之さん、プロデューサーの川田亮さんの登壇も予定する。

 同フェスは、「映画のまち調布」が「総力を挙げて」開催する映画の作り手にスポットを当てた映画の祭典。市内の映画・映像関連企業などが企画の段階から参加し、全面的な協力の下、同賞授賞式をはじめ、映画上映や展示、ワークショップなどの関連イベントを行う。今年は「ありがとう 東京現像所」の一環として閉所前に同市立中央図書館が独自取材した資料展示「出張!映画資料室『東京現像所という仕事』」も開催するほか、映画作りに関わるスタッフの仕事を紹介する「CINE_WORKS 展」なども用意する。

「映画のまち調布 シネマフェスティバル2024」開催期間は1月26日~2月18日。

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース