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国立天文台「三鷹・星と宇宙の日」 アストロバイオロジーセンター10周年

天文学の現場にふれる貴重な機会として大勢が来場した昨年の「三鷹・星と宇宙の日」©国立天文台

天文学の現場にふれる貴重な機会として大勢が来場した昨年の「三鷹・星と宇宙の日」©国立天文台

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 国立天文台三鷹キャンパス(三鷹市大沢2、TEL 0422-34-3600)で10月25日、特別公開「三鷹・星と宇宙の日2025」が開催される。

「次世代超大型望遠鏡TMT」について紹介する展示パネル ©国立天文台

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 同イベントは、三鷹キャンパスで活動する4つの組織「国立天文台」「アストロバイオロジーセンター」「東京大学大学院理学系研究科附属天文学教育研究センター」「総合研究大学院大学先端学術院天文科学コース」が共同で行う一年に一度の催し。普段公開しているエリア以外の施設も見学できるように整えて、最新の研究や天文学の基礎を紹介する。

 今年は「系外惑星発見30周年」「アストロバイオロジーセンター発足10周年」に当たり、3つのメイン講演会のテーマでも系外惑星やアストロバイオロジーについて話す。それぞれ入場整理券を配布し、ユーチューブなどでライブ配信する(後日視聴可)。他にも、さまざまな施設でミニ講演会やサイエンスカフェなどを開き、研究者が発表したり見学者の質問に答えたりする。

 広いキャンパス内の各所にパネルや模型を展示して研究内容を分かりやすく紹介するほか、子どもが楽しく学べるような天文クイズやゲーム、工作コーナーも用意する。「ハワイ観測所」紹介エリアでは、過去に人気の高かったカードゲーム「アンドロメダファンタジー」を4年ぶりに復活させる。

 「アインシュタイン塔」と呼ばれる太陽塔望遠鏡で直視分光器を使ったスペクトル観察を実施するほか、手作り電波望遠鏡による銀河電波の観測を披露するなど、実演や体験型の企画も行う。晴れていれば15時からグラウンドで「天体観望」を開く。50センチ公開望遠鏡で捉えた天体をディスプレーに表示し、「星空ひろば」で協力メーカーや団体が観測機材を展示しながら望遠鏡や双眼鏡で天体を見せる。

 イベント関係者の一人は「楽しい企画をたくさん用意したので、天文について見て聞いて知って、有意義な一日を過ごしていただければ」と話す。「車とバイクの駐車場はないのでバスなど公共交通機関か自転車を利用してほしい」と呼びかける。障害者など車での来場希望者は国立天文台まで問い合わせる。

 開催時間は10時~17時(最終入場16時)。一部企画は16時終了。天体観望は19時まで(天候により中断・中止)。企画によっては雨天中止や整理券が必要なものがある。入場無料。

 当日は、隣接する「三鷹市 星と森と絵本の家」で10時~16時、「星と森と絵本の家秋まつり2025 むかしなつかしほのぼの宇宙(スペース)」も同時開催する。入場無料。

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