調布市せんがわ劇場（調布市仙川町1、TEL 03-3300-0611）で8月8日～13日、演劇公演「グローバル・ベイビー・ファクトリー2」が上演される。

「劇団印象（いんぞう）-indian elephant-」公演の様子（撮影：青木司さん）

　同作は作家で演出家の鈴木アツトさんが書き下ろし、2014年3月に同劇場で上演し好評だった「グローバル・ベイビー・ファクトリー」の第2弾。どちらも代理出産がテーマで、今回は実際にタイで起きた日本人資産家による代理出産騒動を題材にしている。鈴木さんはタイで2カ月にわたる現地取材を行い、本作を執筆。社会問題を扱いながらも、エンターテインメント性の高いポップな演出に仕上げた。鈴木さんは「文化庁新進芸術家海外派遣」により今年9月から1年間、ロンドンに滞在することが決まっている。

　上演するのは鈴木さんが2003年に旗揚げし、多摩市に拠点を置き活動する「劇団印象（いんぞう）-indian elephant-」。「遊びは国境を越える」という信念の下、「遊び」から生まれるイマジネーションによって言葉や文化の壁を越えて楽しめる作品を創作し、観劇後、劇場を出た観客の生活や目に映る日常の景色の印象を変える舞台芸術の発信を目指しているという。韓国やタイとの国際共同制作を行うほか、2012年には「若手演出家コンクール」優秀賞、観客賞を受賞している。

　同上演期間中の8月10日には、「劇団チョコレートケーキ」主宰の日澤雄介さんを演出に迎え、インドの代理出産を描き「第18回劇作家協会新人戯曲賞」最終候補にも残った第1弾のリーディング公演も行われる。8日、12日はそれぞれ終演後にゲストを迎えポストパフォーマンストークも行う。

　開演時間は、8日＝18時、9日＝14時、18時、11日・12日＝14時、19時30分、13日＝14時。10日は休演。チケットは前売り＝3,000円、当日券＝3,500円（8日のみ各500円引き）。