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調布在住「世界100人の夢かなえる」学生が写真展 チベット人の願いかなえ

東京工業大学4年生の荒井昭則さん(左)とダラムサラで知り合ったチベット人のパッサンさん(右)

東京工業大学4年生の荒井昭則さん(左)とダラムサラで知り合ったチベット人のパッサンさん(右)

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 調布駅近くのカジュアルバル「Yuming108(ユウミン イチマルハチ)」(調布市布田1、TEL 042-483-7757)で現在、調布在住の大学生・荒井昭則さんがチベットで撮影した写真を展示している。

「世界中の夢を叶(かな)えながら世界一周」プロジェクトを達成した調布在住の荒井昭則さん

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 東京工業大学4年生の荒井昭則さんは「たかがボランティアでも世界を動かせる。ボランティアで世界を変えられる」と、1年間の休学を決意。100人の夢を応援する大学生によるプロジェクト「世界中の夢を叶(かな)えながら世界一周」と題し、昨年3月から4大陸8カ国でNGOなどと協力しながらボランティア活動に参加。資金や物品の一部をクラウドファンディングや企業のスポンサーから集め、スリランカで美術の映像授業やチベット亡命政府では地域支援、ケニアでの手洗い装置の開発などを行いながら世界100人以上と関わり、同プロジェクトを達成した。

 同企画のきっかけは、インドのダラムサラでごみ拾いや英語教育などのボランティアを行っていたとき、中国から亡命したチベット人のパッサンさんとの出会い。多くのチベット人は自由を求め、ヒマラヤ山脈を越えてインドへ渡ったが、寒さで命を落とす人、凍傷で足を切り落とす人など多くの人がたどり着けなかったという。「何かできることはないか」と聞いた荒井さんに、「あなたの国の人々にチベットのことを伝えてほしい」とパッサンさんからの願いを受け、同プロジェクトの夢実現に向けて同写真展を企画。賛同した同店オーナーの岡洋輔さんが店での開催に協力し、実現した。

 チベット人の巡礼の道、自由を求め焼身自殺をした人々の肖像画、チベット人の学校や料理、遭遇したデモの様子、伝統工芸をしている様子などを展示するほか、現地で購入した物品やメッセージを添えて展示する。岡さんが荒井さんのために27日に同店で行うライブの前説を用意し、チベットでの経験や同プロジェクトへの思いを話すという。出演者は、同市出身の和太鼓集団「響」、「108(テンパ)」のほか、スペシャルゲストも招く予定。

 荒井さんは「自分の知らないところでこのような状況下に置かれている人がいることに、ただただ驚いたとともに、自分が何もできないちっぽけな人間であることを痛感した。私の友だちとの約束を果たすための企画に、『Yuming 108』の岡さんをはじめ、多くの方々の協力のおかげで実現することができた。展示やイベントを通し、友達の自由に少しでも近づくことができることを願っている」と話す。

 営業時間は、ランチ=11時30分~14時(土曜・日曜休み)、ディナーは、月曜~木曜=15時~24時30分、金曜=15時~翌5時、土曜=14時~翌5時、祝日前=14時~翌2時、日曜・祝日=14時~23時。12月31日まで。11月27日のライブの開催時間は14時~17時。

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