学ぶ・知る

稲城「東京ジャイアンツタウン」開業迫る 水族館は2027年開業へ

新ファーム球場「ジャイアンツタウンスタジアム」

新ファーム球場「ジャイアンツタウンスタジアム」

  • 9

  •  

 稲城市のよみうりランド遊園地に隣接する「TOKYO GIANTS TOWN(東京ジャイアンツタウン)」の中核施設となる新ファーム球場「ジャイアンツタウンスタジアム」(稲城市矢野口)のオープンまで、あと1カ月と迫った。

国内初となる水族館一体型球場「TOKYO GIANTS TOWN」イメージ

[広告]

 読売新聞東京本社、読売巨人軍、よみうりランドの3社で開発する同スタジアムは地上 3 階建て、東京ドームと同じ中堅 122メート利、両翼 100メートルの人工芝球場で、サブグラウンドも備える。計約2900席で、1階の1・3塁側にグラウンド上にせり出した「エキサイトシート」、外野には天然芝生席を設け、2・3階のスタンドは客席を4列に抑えてグラウンドとの距離を近づける。1955~1998(昭和30~平成10)年に巨人軍の専用球場だった「多摩川グラウンド」(大田区)のように、ファンと選手が交流しやすい場を目指す。大型ビジョンはメジャーリーグのスタジアムで数多く導入されている「ダクトロニクス社」のフルビジョンタイプ。人工芝は自然由来の充?(じゅうてん)剤を使い、保水機能を高めて芝の表面温度を下げることで、選手の体への負担軽減につなげる。

 開業を記念して、同スタジアムと同じく3月1日に、新ファーム球場「日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎」がオープンする阪神タイガースと連携し、開業日当日と翌2日に両球場で、若手選手中心の「新ファーム球場同時開業記念試合」を実施。ジャイアンツタウンスタジアムでは1日、巨人対ヤクルトの「TOKYO UNITE対決」を、8日・9日は巨人対阪神の「伝統の一戦」を、それぞれ行う。

 今後、東京ジャイアンツタウンは、約7万6000平方メートルの敷地に国内初となる水族館一体型球場を新設し、飲食店やスポーツ関連施設を誘致し、2027年中のオープンを目指す。1月23日には、水族館建設予定地で起工式が執り行われた。水族館は地上3階・地下1階で、多摩地区唯一の内陸型水族館。海中環境を人工海水で再現し、大型水槽の中を歩く水中回廊やアシカなどの生態を間近で観察できるゾーンも設ける。多摩川水系の展示にも注力し、子どもたちが地元の生態系を学ぶ場として学校との連携も予定。人工海水は最新の水処理設備で再利用し、給水や排水量を最小限に抑えるほか、CO2の排出削減を図る設備設計も進め、SDGsに貢献する水族館を目指していく。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース