深大寺の民芸品「赤駒」、販売好調-「ゲゲゲの女房」放送で

深大寺の「赤駒」は愛する人や家族の無事を願うお守りでもあり、一つひとつ手作りされている

深大寺の「赤駒」は愛する人や家族の無事を願うお守りでもあり、一つひとつ手作りされている

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 深大寺山門横の甘味店「あめや」(調布市深大寺元町5、TEL 042-485-2768)が販売する民芸品の「赤駒」が現在、好調に販売数を伸ばしている。

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 万葉集巻第二十に記された『赤駒を山野(やまの)に放(はが)し 捕りかにて 多摩の横山 歩(かし)ゆか遣(や)らむ』という歌にちなんで作られた同民芸品は、愛する人や家族の無事を願うお守り。昭和20年代に同地域周辺の農家がわら細工の馬の土産物として作っていたが、農地の宅地化によるわらの減少や作り手が不足したことで姿を消していたものを、同店の西村久枝社長が当時を知る人から伝授され、1997年に復活させた。

 例年、正月に購入する客がほとんどだという同商品だが、NHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」の5月1日に放送された中で、初めてのデートで訪れた深大寺で水木しげるさんが妻の布美枝さんに同品をプレゼントしたことから注目を集め、ゴールデンウイークには同商品を求める観光客が多く訪れた。

 5月23日にオープンした調布市観光案内所「ぬくもりステーション」でも販売し、現在の販売数は130個以上。水木さんの妻・武良布枝さんの出身地である島根県の安来市観光協会からも約100個の注文を受けた。雑誌やテレビなどでも20回以上の取材を受け、現在も好調な売れ行きだという。

 西村さんは「縁起ものなので、通常は午(うま)年か正月しか売れない。一つひとつ手作りするため、今のペースでご注文があると制作が間に合わない」とうれしい悲鳴を上げる。

価格は、大=2,500円、中=1,500円、小=1,200円。営業時間は10時~17時。月曜定休。

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