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調布で武者小路実篤記念館移動展 没後50年、2会場で展覧会

君子蘭「天に星」 紙本墨書墨画淡彩 若松英輔さん蔵

君子蘭「天に星」 紙本墨書墨画淡彩 若松英輔さん蔵

 武者小路実篤記念館移動展「若松英輔コレクションに見る 武者小路実篤・美とことばの宇宙」が5月28日から、調布市文化会館たづくり(調布市小島町2)1階展示室で開催される。

「この道」 1974年 紙本墨書 若松英輔さん蔵

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 実篤は70歳の時に調布・仙川の地に移り住み、晩年の20年間を過ごし、90歳で死去した。小説、戯曲、人生論、雑感や詩など7000編もの文学作品だけでなく、40歳を前に書画の制作にも本格的に取り組み、その作品は昭和30~50年代には誰もが目にしたことがあるほど広く親しまれた。

 今年が実篤没後50年に当たるのを機に、武者小路実篤記念館と調布市文化会館たづくり展示室の2会場で、批評家で随筆家の若松英輔さんの評価を軸に展覧会が開催されている。 

 調布市文化会館たづくり1階展示室では、移動展「若松英輔コレクションに見る 武者小路実篤・美とことばの宇宙」と題し、若松さんのコレクションに、実篤記念館所蔵品から若松さんが選んだ作品も加え、若松さんの琴線に触れた実篤書画60点余を会場いっぱいに展示している。若松さんは「実篤の絵は言葉で書けない詩であり、絵だけの作品にも詩情があふれている。実篤の書の豊かな哲学性はこれまで見逃されてきたが、その価値を復権したい」と話す。

 期間中、展示室内で「実篤の絵をまねっこ! 絵と言葉を楽しもう」のワークショップを用意。6月14日・7月4日には学芸員によるギャラリートークを行うほか、6月20日には淡彩画ワークショップ「実篤のように扇面色紙に絵をかこう」(要予約)を開催。6月6日・15日の10時~12時には、「静かにしていなくても、おしゃべりしてもOK」として、「どなたもウエルカムタイム」を実施する。

 もう一つの会場である実篤記念館では6月7日まで、春の特別展「よみがえる武者小路実篤・美愛眞の世界-若松英輔コレクションを中心に-」を開催している。若松さん所蔵の椿貞雄、柳宗悦、河野通勢、内村鑑三ら周辺の人々と実篤自身の書画作品を同じ空間に配した。

 同記念館の伊藤陽子さんは「おのおの異なる強い個性があるのに、こうして一つの会場で見ると響き合うものを感じる。若松さんは『全部をサッと見るのではなく、1点、2点気になる作品の前でたたずんでみてほしい、そうするとフッと作品が自分の中に入ってくる瞬間がある』とおっしゃっている。2つの展覧会をじっくり見て、武者小路実篤という人物を捉え直してもらえたら」と話す。

 開館時間は10時~18時。6月22日・23日は休館。入館無料。7月5日まで。淡彩画ワークショップの開催時間は14時~15時30分(6月6日17時申し込み締め切り)。

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