江戸から続く旧甲州街道がライトアップ-調布の3商店街が協力

京王線調布駅北口ロータリーのライトアップ

京王線調布駅北口ロータリーのライトアップ

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 京王線調布駅北口ロータリー(調布市布田1)内で11月21日、上布田商栄会によるイルミネーションのライトアップが始まった。

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 点灯場所は同ロータリーのほか、旧甲州街道(調布駅前交差点~布田2)沿い東西約1000メートル。今年も中央商店会、不動商店会のイルミネーションと同日に一斉点灯し、調布駅と布田駅の区間でライトアップを行っている。

 旧甲州街道の起源は諸説あるが、1610年ごろには調布地区に整備されていたといわれる。イルミネーションされる地域は現在の国道20号(甲州街道)と旧甲州街道との間で、江戸時代には布田宿として栄え、現在でも歴史のある商店が並ぶ地域として知られる。

 上布田商栄会の会員で、100年以上前から同旧道沿いで商いを続け、現在文具店を営む「なかざわ」店主の中澤正勝さんは「都心では旧道が朽ちていく中、田園風景が残るこの旧道は調布らしさを感じることができ、さまざまなきっかけ作りができる場所。3商店会が連携して活動できるのも旧道だからこそ。イルミネーションによって街の人たちとコミュニケーションを取り、安心して「時間を費やせる街」としてぜひ歩いていただきたい」と話す。

 今月15日には国領駅南口ロータリーでイルミネーションの点灯式が行われ、約18,000球のライトが点灯された。電飾が設置されたけやきは、もともと調布駅南口にあったが、2004年に京王線地下化工事に伴い伐採予定たったものを樹木医の診断を経て同所に移植された1本だという。主催する国領商盛会の牧野会長は「今年の色はクリアな白。駅に降り立って『ホッと』する空間になれば。4年の時間を経て、この木は国領の地で再生している」と話す。

 点灯時間は調布駅北口・旧甲州街道=夕暮れ時~23時ごろ、国領駅南口=16時30分~終電。来年1月15日まで。

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