調布・野川で1200基の「灯籠流し」-宗教を越え震災犠牲者を追悼

「物故者追悼」「環境保全」と「世界平和祈願」に加え、「東日本大震災犠牲者追悼」の思いを込めて調布・野川に流された1200基の灯籠

「物故者追悼」「環境保全」と「世界平和祈願」に加え、「東日本大震災犠牲者追悼」の思いを込めて調布・野川に流された1200基の灯籠

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 調布市を流れる野川の河川敷(深大寺元町1)で8月16日、「野川灯籠流し」が行われた。

今年の「野川灯籠流し」は宗教の垣根を超えて実施された(関連画像)

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 同イベントは今年で10回目を迎える調布の盆送り行事で、夏の風物詩として定着している。今年は物故者追悼、環境保全と世界平和祈願に加え、東日本大震災犠牲者追悼の思いを込め、例年調布市仏教会が中心となり、立正佼成会調布教会の協力を得て実施していたのを、宗教の垣根を越え、カトリック調布教会や調布市神職会(神社)も協力して行われた。

 立正校正会の御奉献に続き、僧侶による法要の後、天台宗御詠歌衆の詠唱、神職の祝詞、カトリックの聖歌演奏、築地本願寺雅楽会による雅楽演奏などが行われた中、奉納された1200基の灯籠は申込者の思いを込めて野川に流された。多くの市民が野川に漂う灯籠を静かに見送った。

 近所の主婦は「盆送りという日本の民俗行事の場で、宗教を超え心が一つになり東日本大震災犠牲者追悼の気持ちを表せた事は素晴らしい。世界でもお互いに認め合い平和な世の中になれば」と話す。

 会場で集まった東日本大震災追悼募金は、灯籠申込金の一部と共に義援金として、調布市社会福祉協議会を通じて被災地に寄付される。

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