調布の書道家が2009枚の色紙制作開始-結核予防に寄付も

色紙制作に取り組む市島さん

色紙制作に取り組む市島さん

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 調布在住で墨アート・墨文字アート書道作家の市島博司さんが12月31日~1月4日、ティールーム「あしたの小径」(狛江市)で「墨アート・デザイン墨文字色紙2009枚」のパフォーマンス、販売を行った。

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 市島さんは9歳から書道家の伊賀上さんに師事し、さまざまな書道展で金賞を受賞。大手百貨店や広告代理店に勤務する傍らグラフィックデザインを学び、1991年に独立した後、インストラクターとして若手デザイナーを指導しながら数々の個展を開催。1996年にはアトランタオリンピック柔道日本代表の小川直也、吉田秀彦、阿武教子各選手のデザインTシャツを制作、99年には「デザイン書道日本の200人」に選抜された。昨年にはカナダ大使館で「墨アートパフォーマンス」を行った経験もあり、現在はシンガポール大使館で作品が飾られている。

 市島さんは35年前に結核で闘病生活を送っており、「自分の活動を通して何かできるのでは」とこの企画にたどり着いたという。同色紙制作は年号にちなんで2009枚と設定し1年を通して制作に取り組み、今回が第一回目のイベント。青墨や油煙墨の1色を使い、さまざまな言葉や文字を「にじみ」や「かすれ」などで表現した色紙を1枚1,000円で販売し、売上金の一部を結核予防会に寄付をする。

 市島さんは「足がつるほどの寒さの中でパフォーマンスはかなりきつい作業だったが結核予防のために遠方から足を運んでくれた方々もいて、意味のある活動ができた。2009枚を書き終えるまで、力強く活動していきたい。また、昨年は暗いニュースが多く、夢を見失う若者もいると聞く。好きな言葉や夢を色紙にして飾ることで、心新たに頑張ってほしい。今後は神社などの場を借りてパフォーマンスをしたい」と話す。

 色紙は市島さんが毎月2回開いている「墨アート・墨文字アート教室」(調布市西つつじヶ丘4、TEL 080-6503-8954)や市内の和陶器店、浅草などの店でも販売する。

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