小学生によって選ばれる東京オリンピック・パラリンピックのマスコットについて、最終候補3作品への投票が12月11日にスタートし、同日、調布市立飛田給小学校(調布市飛田給3)の4年1組でマスコット選定授業が行われた。
東京五輪・パラリンピックのマスコット3案について話し合う児童たち
小学生が大会マスコットを選定するのは、オリンピック・パラリンピック競技大会史上初めての取り組みで、事前登録を行った6356校、28万クラスで実施される。今年8月から一般公募された2024件の応募作品の中から、マスコット審査会などの審査を経て選ばれた最終候補は3案。全国の小学校の学級単位に1票を与え、最多得票した作品が採用されるという。
同小学校4年1組の児童27人は、「オリ・パラの心」「日本や東京らしさ」「親しみやすさ」の3つのポイントに着目。最終候補3作品の紹介ビデオを見た後、班に分かれ、「かわいい」「日本らしい」などと作品について意見を出し合った。班ごとに「推薦マスコット」を決め、理由とともに各班の代表児童が発表。授業の最後に多数決で、クラスが投じる1票が「ア」~「ウ」3案の中で「イ」に決定した。
福田蒼太君(9歳)は「『イ』は、神社の守り神や四季を表しているところに日本らしさを感じた。2つのマスコットが大親友だということも、オリンピック・パラリンピックの心があって良いと思った」と選んだ理由を話す。中村香詠(かえ)さん(10歳)は「クラスでは『イ』に投票することになったが、最終的にどれに決まるのか楽しみ」と待ち遠しい様子。
同校の齋藤瑞穂副校長は「本校は今年4月、東京都教育委員会からオリンピック・パラリンピック教育アワード校として顕彰された。児童にとって、大会のマスコット投票に参加するのは一¬生に一度のこと。子どもたちの意欲を生かした授業になった」と話す。
投票は来年2月22日まで。大会マスコットのデザインは、同28日に発表される。