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調布・野川公園に今年も「バラぼっくり」 自然のクリスマス飾りが人気、問い合わせも

「シダーローズ」を手にうれしそうな半沢晃大君(4歳)、ヒマラヤスギの前で

「シダーローズ」を手にうれしそうな半沢晃大君(4歳)、ヒマラヤスギの前で

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 調布市、三鷹市、小金井市にまたがる野川公園(調布市野水)でクリスマスを前に、同園の冬の風物詩「シダーローズ」を探す来園者が増えている。

野川公園の冬の風物詩、バラの花の形をした「シダーローズ」

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 「シダーローズ」は、高さ40~50メートルにもなるヒマラヤスギの球果で、クリスマス支度が始まる11月末頃から落ち始め、12月には落ちた実が多数、見つけられるようになる。同球果は乾燥するとバラの花のように開くことからその名が付き、クリスマスリースの飾りとしてインターネット販売されるなど人気が高い。同公園ではこの時期、シダーローズ目当ての来園客や問い合わせが多くなるという。

 保育園の散歩中にシダーローズを見つけたのは、府中市在住の4歳の男の子・半沢晃大(こうた)君。園児らの通称「バラぼっくり」の木は、先生から教わって散歩の度に探していた。なかなか実は発見できなかったが、11月末に1つ発見した後は、続いて数個見つけられたという。拾ったシダーローズを使って、保育園ではクリスマスリースを作った。

 晃大君は「木の下を歩いていると、何かを踏んでカサッという音がしたので足元を見たら、念願の『バラぼっくり』。とてもうれしくて『あったー!』と叫んだ。ママに見せたら喜んでくれた」と笑顔を見せる。晃大君の母親は「初めて見たので驚いた。息子は家族が笑顔になるからと、拾った『バラぼっくり』を家に大切に飾っている」と話す。

 同公園の担当者は「いつどこでなら必ず拾えるとお伝えできないが、実がなっている大きな木は何本もあり、朝から園内でシダーローズを探す人の姿も見られる。立派な実を拾って見せに来る方や、何かは知らずに拾って問い合わせに来られる方も。皆さん笑顔でとてもうれしそう」と話す。

 シダーローズは、例年年明けまで拾えるという。

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