都立神代植物公園(調布市深大寺元町5、TEL 042-483-2300)で3月10日、ツバキやサクラにちなんだ講演会やコンサートを行う「椿(つばき)・さくらまつり」が始まる。
同園の「つばき・さざんか園」では江戸ツバキや肥後ツバキなど約250種620本が栽培され、冬から春に見頃を迎える。25日は日本ツバキ協会江戸椿研究会委員が案内する「つばき・さざんか園見学」が行われ、さまざまな系統のツバキについて専門家から説明を聞きながら観賞できる(10時30分~12時、当日先着30人)。
日本ツバキ協会監事・茨城つばきの会事務局の小泉不二男さんによる講演会「椿の歴史と江戸ツバキ」が10日、植物会館集会室で開かれる(13時30分~15時30分、当日先着60人)。万葉の時代から昭和までのツバキの歴史の概観に触れ、特に華やかだった江戸時代のツバキに焦点を当てながらツバキの文化や園芸品種について説明する。
植物会館展示室で20日~25日、ツバキの鉢花や切り花を展示する「つばき展」も開催する。
一方、「さくら園」を中心にした園内各所では、早咲きの大寒桜から遅咲きのサトザクラ類まで約60種750本のサクラが順次開花する。同園で発見されたサクラの品種「ジンダイアケボノ」は花色がやや赤いのが特徴で、ソメイヨシノより開花時期が若干早い。
さくら園に面した芝生広場で3月24日・4月1日、花見をしながら音楽が楽しめる「さくらコンサート」を開く(11時~・14時~、各30分程度)。
ガイドボランティアがつばき・さざんか園とさくら園を中心に見どころを案内する「椿・さくらガイドツアー」を3月30日・31日・4月1日に行う(10時30分~・13時30分~、各60分程度、人数制限なし)。3月17日~4月8日は、園内各所に設置された植物クイズに答えると記念品が進呈される「春のクイズラリー」を実施する(回答用紙配布は15時まで)。
担当者は「古くから伝わる園芸植物ツバキの魅力的な花容を見比べるなど、園内を散策しながら春色の和やかな季節を楽しんで」と話す。
開園時間は9時30分~17時(入園は16時まで)。月曜・祝日翌日休園(3月26日・4月2日は臨時開園)。入園料は、一般=500円、65歳以上=250円、中学生=200円(都内在住在学の中学生は無料)、小学生以下無料。4月8日まで。イベント参加費は入園料のみ。「つばき・さざんか園見学」「椿・さくらガイドツアー」「さくらコンサート」は荒天中止。