2月22日は「猫の日」――調布・京王線西調布駅近くにアトリエを構え、活動するアーティスト・イラストレーター佐山愛(ai sayama)さんの「ねこだらけ」が評判を呼んでいる。
「西調布一番街」に愛猫と共に暮らし、創作活動をしている佐山さん。元々は会社員だったが、2015(平成27)年、応募したコンペで次世代クリエーターの一人に選ばれ、グッズが全国販売されたことがきっかけで、本格的にイラストレーターとして活動を開始した。
動物や女の子を題材に描き、特に猫は佐山さんのほとんどの作品に登場するアイコン的存在。色とりどりでカラフルな作品が表現するように、「イラストを通して元気になるものを作りたい。アートやイラストで世界をもっとワクワク、楽しいものにしたい」をモットーにしている。
「ねこだらけ」は、福島の「白河だるま」にカラフルな猫をたくさん描いた「にゃんだるま」をはじめ、さまざまなコラボ商品がある佐山さんの代名詞的作品。「ねこだらけは、たくさんの色を使うことが楽しくて生まれた。猫らしくない猫など色んな猫がいて、一匹一匹違う楽しさが伝わればうれしい」と佐山さん。
ボクサーパンツの人気ブランド「DARK SHINY(ダークシャイニー)」とのコラボパンツ「ねこだらけ」(2,640円)は、総柄デザインでカラフルな猫が両面に描かれ、色はカラフル・レッド・モノトーンの3種類。そのほか、猫がマスクを着けたねこだらけ限定デザイン「カラフルマスク」(1,500円)や、傘メーカーとのコラボから生まれた「ねこだらけ」布傘(3,278円)、ビニール傘(1,408円)など、カラフルでポップな同シリーズの商品は人気が高い。
昨年コロナ禍に描いた「アマビエだらけ」も話題になったが、「コロナ禍で展覧会は中止になり、イベント出展もなくなるなど、クリエーターにとって表現する場が制限された一年だった。オンラインでの試みに挑戦しつつ、今年の夏ごろには展覧会を開きたい」とも。
佐山さんは「暗いニュースが多い一年だったが、自分を見つめ直すことができ、何を伝えたいのかがクリアになった。暗くて不安な社会を、よりワクワク楽しいものにしていきたいと感じた。絵はプラスの気持ちを表現しやすい。描くことで楽しさや面白さをもっと伝えていけたら」と話す。
谷中(台東区)のギャラリー「HOW HOUSE(ハウハウス)」で今夏、個展を開催予定。