調布・仙川で「中瀬康志・氷室幸子2人展」-彫刻家2人がコラボ

中瀬康志さんの「北極の庭」(左壁面)と「消えた風景」(右壁面)、氷室幸子の「かごめかごめ」(床)。

中瀬康志さんの「北極の庭」(左壁面)と「消えた風景」(右壁面)、氷室幸子の「かごめかごめ」(床)。

  • 0

  •  

 仙川のプラザ・ギャラリー(調布市仙川町1、TEL 03-3300-1010)で現在、「中瀬康志・氷室幸子2人展『19710:10950』“so what change?”」が開催されている。

氷室幸子さんのあめを使った作品「かごめかごめ」(野外)

[広告]

 中瀬さんは1955(昭和30)年青森県生まれ。1981(昭和56)年東京芸術大学美術学部彫刻科卒業、1983(昭和58)年東京芸術大学彫刻科大学院修了。その後、西ベルリン美術大学にドイツ学術交流会(DAAD)奨学生として渡る経験を持つ。氷室さんは1979(昭和54)年熊本県生まれ。2006年東京芸術大学美術学部彫刻科卒業、2008年東京芸術大学大学院美術研究修士課程科彫刻専攻修了。2人ともに彫刻を中心にした立体作品を手掛け、個展やグループ展で発表活動を続けている。二人展を開催するのは今回が初めて。

 同展では、中瀬さんの彫刻やドローイング作品と氷室さんのインスタレーション作品をコラボレーション展示し、芸術を融合させた空間を演出している。氷室さんの作品は野外にも展示し、素材のあめやせっけんの香りが漂うと歩みを止めて眺める人の姿も。数個のランドセル型のオブジェをつるした作品は、風雨や日光により徐々にあめが溶けて変化していくのも特徴。

 氷室さんは「においは人間の記憶に残るもの。いつか同じような香りをかいだとき、この展示を思い出してもらえたらうれしい。香りや形の変化を、自分の鼻でかいだり目で見たりと五感を使って感じてほしい」と話す。「中瀬さんとは、仙川というまち並みや行き交う人の雰囲気を生かした展示をしよう、と話した。アートを日常の中で自由に感じてもらいたい」とも。

 開館時間は10時~18時30分。水曜休館。入場無料。6月27日まで。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース