
府中市の野外やホール、カフェなどさまざまな会場でライブ演奏や音楽パフォーマンスを披露する「けやき音楽祭2025 JAZZ in FUCHU(ジャズ・イン・フチュウ)」が10月26日、市内各所で開催される。
「府中の街」を舞台に音楽を楽しむ同イベントは今年で18回目を迎え、秋の風物詩として多くの市民やジャズファンに親しまれている。市民ボランティアによる実行委員会が主催し、運営スタッフ、プレーヤー、観客、会場提供者、地元商店会など「市民が支える音楽祭」となっている。
会場は、府中駅周辺の広場やストリート、商業施設や飲食店、公共施設などの17カ所と、東府中駅近くの「府中の森公園」、府中本町駅近くの「御殿地テラス(国司館と家康御殿史跡広場)」を加えた19カ所。さらに分倍河原駅近くで同時開催の3会場も合わせて、それぞれのプログラムに従いジャズやフュージョン、ボサノバ、ブルース、ポップスなどのバンド約120組が出演する。
みずほ銀行府中支店前では、観客も加わり輪になって太鼓や打楽器をたたく「ドラムサークル」を開く(14時~14時40分)。同イベント担当者は「家庭から音の鳴る物を持って来て、みんなでリズムを楽しもう」と呼びかける。けやき並木では、洗足学園音楽大学ジャズブラスガンボによるパレードを行う(14時40分~15時15分)。実行委員の一人は「誰でも楽器を持参して飛び入り参加できる。パレードを見る人も手拍子や足拍子をして、けやき並木をジャズの雰囲気でいっぱいにしよう」とも。演奏用の楽譜は公式サイトに掲載する。
「府中の森公園」と協力会場の「府中けやきテラス(大國魂神社前の屋外ポケットパーク)」では、どんぐりを使ったマラカスなどの手作り楽器体験会を開く。製作した楽器を持ってドラムサークルやパレードに参加できる。
同音楽祭創設時メンバーで実行委員長の田中郁雄さんは「老若男女の世代を問わず、街じゅうに音楽があふれるジャズフェスティバルを気軽に楽しんでほしい」と話す。
現在、シンボルイラストの描かれたTシャツやトートバッグなどのオリジナルグッズを販売している。ふるさと納税返礼品にも選ばれ、募金とともに運営資金に充てる。
観覧無料(カフェ会場はドリンク代が必要)。天候により変更・中止の会場あり。出演者やスケジュールは、ウェブガイドブックや公式サイト、総合案内所(フォーリスけやき広場)で確認できる。当日は府中駅周辺で交通規制を行う。