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調布の少年サッカークラブ、都大会初出場-親子でチームづくり、27年目で

試合前、選手全員で円陣を組み、初の大舞台に挑んだ「多摩小サッカークラブ」6年生チーム

試合前、選手全員で円陣を組み、初の大舞台に挑んだ「多摩小サッカークラブ」6年生チーム

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 調布市のボランティア少年サッカークラブ「多摩小サッカークラブ」が東京ヴェルディグラウンド(稲城市)で6月2日に行われた「第37回全日本少年サッカー大会東京都中央大会」に初出場した。

「第37回全日本少年サッカー大会東京都中央大会」に初出場した調布市の「多摩小サッカークラブ」6年生チーム。今大会のために用意された横断幕には「Progress on!」

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 同大会は、東京都の小学6年生を中心とした734チーム全15ブロックの各予選を勝ち抜いた上位3、4チーム、計48チームが出場し、全国大会となる「全日本少年サッカー大会」への出場をかけ8人制で戦うトーナメント。同クラブは調布市、三鷹市、狛江市、武蔵野市で構成されるブロック予選で初代表となり、清瀬市の「Refino」と対戦。0対4で敗れはしたものの、クラブ一丸となって大会に挑んだ経験は目標を大きく前進させた。

 同クラブは監督の池田幸治さんが1987(昭和62)年に調布市立多摩川小学校(多摩川3)の児童を中心に設立。「親子による手づくりのサッカー」を指針に掲げ、父親や地域のサッカー経験者、OBなどのポランティアコーチと共にサッカーを通した人づくり、子どもたちの将来のために個々の技術を伸ばす指導を続け、27年目の今年、ブロック初代表をつかんだ。現在、約100人の部員と約30人のコーチが活動している。池田さんは大会前「それぞれが普段やっていることを存分に発揮し、将来に向けて良い経験になれば」と期待を語ったが、試合は開始直後、ペースをつかめないうちに先制を許し、途中良い流れをつくったものの得点できず、惜しくも初戦敗退となった。

 6年担当コーチで自身も同一期生の関口真之さんは「1年生から見て来た子どもたちと6年生で東京一の大会に出場できたことを誇りに思う。この大会に挑戦し子どもたちに欲が出てきた。自分も子どもも成長できる環境があることに感謝し、卒業生が指導者として戻ってきてくれるような活動を引き継いでいきたい」と話す。また、今回指揮をとり同4期生で海外の指導者ライセンスを持つ池田雄介コーチは「初出場で子どもたちは雰囲気にのまれてしまったが、応援に来た下級生にもこの大会を目指したいという大きな目標を残してくれた。本人たちにもクラブにも次につながる経験ができた」と話し、今大会に向け保護者が作った横断幕に、進歩し続けようという激励を込めて「Progress on!」の言葉を選び、子どもたちに贈った。

 「第37回全日本少年サッカー大会東京都中央大会」2日目は6月8日、東京ヴェルディグラウンドで準決勝、3位決定戦、決勝は9日、多摩市立陸上競技場で行われる。全国大会は7月28日から。

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