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調布・仙川のギャラリーでヨシダシオリさん作品展

ヨシダシオリさんの作品「風葬」

ヨシダシオリさんの作品「風葬」

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 仙川のプラザ・ギャラリー(調布市仙川町1、TEL 03-3300-1010)で4月4日、ヨシダシオリ展「立てば芍薬(シャクヤク) 座れば牡丹(ボタン) 歩く姿は百合(ユリ)の花」が始まった。

ふじやしおりさんの「merum展 ラウナとアウラ」の様子

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 ヨシダさんは1985(昭和60)年長崎県出身。2008年に女子美術大学を卒業し、同年シンジュクアートインフィニティ、翌年ワンダーシード入選。2011年にはACT ART AWARD最優秀賞を受けている。2014年の第28回全国絵画公募展IZUBIでも佳作を受賞している。

 同展では作品10点を展示する。ヨシダさんは作品について、「幼い頃からの友が生み落とした命、膝の上に乗せてもらった祖父母の死、隣を歩いていた友人との突然の別れ。生命の誕生や誰かの死は、いつも私に強烈な感情を抱かせてきた。誰かと過ごした思い出を頼りに作品を作る根本は、他人の死ややがて訪れる自らの死をどう受け入れるのかということだと思う。その思いは年を重ねるとともに変化していくものだろう」と話す。

 同展タイトルについては、諸説ある中から「故事ことわざ辞典」を参考にしたといい、「シャクヤクは立って見るのが一番美しく、ボタンは座って見るのが一番美しく、ユリは歩 きながら見るのが一番美しいといわれる。気がつけば過ぎ去ってしまう少女時代のように、季節は巡り散ってゆく花のように、時がたてば薄れてしまう記憶のように、やがてどこかへ去ってしまう生命のように、流れゆく時の移ろいの中、それぞれの『生』を見つめていられるようにとの思いから付けた」と話す。

 隣接する「サジオ」では、ふじやしおりさんの人形やアクセサリー作品など約60点を展示する「merum展 ラウナとアウラ」を同時開催している。

 開催時間は10時~18時30分。水曜休廊。いずれも入場無料。26日まで。

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