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狛江で新たに子ども食堂 高齢者向け会食に実績・ボランティア団体が主導

地元農家やフードバンク狛江から提供された野菜や米を使ったメニューを用意。バイキング形式で、自分が食べたい分だけ取り分けていく

地元農家やフードバンク狛江から提供された野菜や米を使ったメニューを用意。バイキング形式で、自分が食べたい分だけ取り分けていく

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 狛江市で8月11日、地域の子どもたちに夕食を提供する「こどもの多摩里(たまり)食堂」(狛江市東和泉2)がスタートした。

8月11日にスタートした「こどもの多摩里食堂」代表、西尾圭さん。仲間とともに、狛江市内で高齢者向け会食会を開催してきた実績を持つ

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 同市内で高齢者向けに食事提供を行ってきたボランティアグループを引退した、60歳代から70歳代の女性12人が中心となって活動していく。

 同グループは、同市から「高齢者のための会食会」事業を受託し、地域センターなど市内4カ所で定期的に会食会を開催してきた実績を持つ。会食事業を引退したメンバーたちは、同じくメンバーの一人である中山友子さんの自宅を改装したコミュニティースペース「多摩里集会所」(東和泉2)を拠点に、雑貨作りのワークショップや会食を開いている。

 ニュースで子どもを取り巻く食の問題について知り、これまで培ってきた食事提供のノウハウを地域の子どもたちのために生かしていこうと、同食堂代表の西尾圭さんらが立ち上げを決意。「子どもたちが安心できる居場所の一つ」として、同スペースを地域の子どもたちに向けて開いていく。

 対象は小学生までの子どもで、定員は約25人。夕食前には、子どもたちの祖母世代のボランティアスタッフが見守る中、学習や遊ぶ時間を設ける。初開催日は、地元農家やフードバンク狛江からの食材提供を受け、夏野菜カレー、サラダ、ナスのおひたし、ダシ巻き卵などを用意。地域の高齢者と子どもが一つのテーブルを囲み、お互いに少し緊張しながらも、楽しげに食事をする光景が見られた。食後のコーヒーを運ぶ手伝いをする子どもも出てきて、食事だけでなく「誰かの役に立つ」喜びも味わえたようだ。

 西尾さんは「独りで食事をしている子どもに、みんなで食べるおいしさを味わってほしい。子どもだけでなく、地域のつながりのなかで、多世代で一緒に食事をする場をつくっていきたい」と話す。

 今後は、毎月第2木曜日、16時~18時30分に定期開催していく予定。参加費は、子ども=100円、大人=500円。対象は小学生以下、未就学児は保護者同伴。事前予約制。申し込み・問い合わせはEメール(kodomonotamari@gmail.com)まで。次回は9月8日。

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