「いつものパンでちょっとの感動を」がコンセプトのパン店「陽明堂製パン所」(調布市菊野台3、TEL 070-1675-3863)が6月4日、京王線柴崎駅近くの品川通り沿いにオープンした。
約25年にわたりパン作りに携わってきた松井陽明さんが手がける同店。学生時代に飲食店で働き始め、「朝型の仕事がしたい」とベーカリーに勤めたことをきっかけにパン作りに魅了されたという。自身を「オタク気質」と表現する松井さんは、天然酵母ブームの頃には自宅で天然酵母を起こし、生地の配合を研究するなどパン作りを追求。その後、複数のパン店で製造や商品開発を担当し、東京や出身地の愛媛でパン店の立ち上げも経験した。
3年前に東京に戻り、会社員として働いていたが、「このままでは自分らしくない」と感じ、再びパンの世界へ戻ることを決意。「自転車で通える範囲」で物件を探す中、大規模団地や住宅街が広がる柴崎エリアに魅力を感じ、出店を決めた。
コンセプトは「いつものパンで、ちょっとの感動を」。約10種類の小麦粉を商品ごとに使い分け、配合を調整することで独自の食感を追求する。フィリング類はほぼ手作りで、「まずはおいしいこと」を大切にしながらパン作りを行う。看板商品の一つは「塩パン」(220円)。「どこにでもあるパンだが、食べた瞬間に『あれ?』と動きが止まるような感動を届けたい」と松井さん。
商品はほかに、手作りカスタードを詰めた「コロネ」、「ベーグル いちじく&クリームチーズ」(以上350円)、「ジャーマンソーセージ」(450円)、鶏のトマト煮込みや季節の野菜を使う「キッシュ」(680円)などを用意。店内でひいた雑穀やそばなどを生地に混ぜ込んだ「ガレット ボロネーゼ」(400円)なども含め20種類以上を販売する。
店内はアンティークを基調とした空間に仕上げた。ステンドグラスや照明には本物のアンティークを採用し、商品陳列台などは、松井さんが信頼を寄せるアンティーク家具店に依頼して製作したという。
松井さんは「まだまだ作りたいパンがあるので、商品ラインアップは少しずつ変えていきたい。半径500メートルの人たちに愛されるパン屋になれれば」と話す。
営業時間は10時~18時。火曜・水曜定休。