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武蔵野の森公園で公開学習会 調布飛行場の戦争遺品「プロペラ」調査

戦後の調布飛行場で撮影された一〇〇式輸送機(サンディエゴ航空宇宙博物館蔵)

戦後の調布飛行場で撮影された一〇〇式輸送機(サンディエゴ航空宇宙博物館蔵)

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 戦争遺跡の残る「武蔵野の森公園」(府中市・調布市・三鷹市)で2月15日、公開学習会シリーズ「三鷹市大沢グラウンドの出土プロペラで知る調布飛行場1」が開催される。

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 同園は第二次世界大戦中に旧陸軍が使った東京調布飛行場(現・調布飛行場)跡地の一角に位置し、園内や周辺地域にさまざまな戦争遺跡が点在している。2009(平成21)年11月16日、三鷹市側敷地(大沢グラウンド)の整備工事中に軍用機のプロペラ3基が出土した。2019年、同園サービスセンターへ展示するために1基のプロペラをクリーニングすると銘板が現れ、「旧陸軍一〇〇式輸送機のプロペラ」であることが分かった。

 公開学習会では、プロペラを調査した苅田重賀さんを講師に招き、「出土プロペラの調査検討報告と航空遺産」について講演を行う。出土プロペラは同園サービスセンターで見学できる(開館時間は8時30分~17時30分、無料)。

 共同主催グループ「調布飛行場の掩体壕を保存する会」の関係者は「軍用機を空襲から守る掩体壕(えんたいごう)『大沢1号』『大沢2号』や飛行場の排水施設『玉石張(たまいしば)り水路』が園内に保存され、『戦闘機飛燕(ひえん)と掩体壕』のブロンズ模型も設置されている。身近な場所に残る戦争の歴史と貴重な遺跡について学ぶ機会になれば」と話す。

 開催時間は13時30分~15時。無料。先着20人。事前申込制。公園サービスセンターの窓口と電話(TEL 042-365-8435)で受け付けている。

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