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調布・深大寺でGWに復興支援そば-福島・会津産そば使う

そば店が立ち並ぶ深大寺門前の街並み

そば店が立ち並ぶ深大寺門前の街並み

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 東京のそば処、調布・深大寺でゴールデンウイークの5月3日~5日の3日間、福島・会津産のそばを使った「復興支援そば企画」が実施される。

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 「深大寺でGWに東北支援のために何かできないか」という調布市からの要望に応じて、深大寺のそば店など23店で構成される「深大寺そば組合」が検討し実施することとなった今回の企画。使用されるそばは福島県が育成し、2009年に登録された新しい品種で、同県とそば生産者団体が官民一体となってブランドをPRしている「会津のかおり」。昨年秋に収穫され冷蔵貯蔵庫で保管されたもので、放射能の心配はなく風評被害の影響もほとんどない。しかし、近隣地域への観光客が減ったことにより、消費が通常の3割にも満たないほど減少しているところもあるという。

 福島県のそばの栽培面積は2008年度の調査で全国3位。中でも会津地方は県内のそば面積の約4分の3を占める。新品種「会津のかおり」は味、香りなどの食味が優れているだけでなく、製麺しやすく収量も高いなどの特徴がある。

 同そば組合の問い合わせに応じて、そば生産者では在庫を集め、約1,100キロの玄そば(殻がついたままのそばの実)を受注することとなった。この量で、およそ9,000人前のそばができるという。売り上げの一部は義援金として調布市を通し日本赤十字に寄付される。

 発起人の一人で、調布市観光協会常任理事で、深大寺でそば店を営む浅田修平さんは「会津の方々とは、2004年に放送されたNHK大河ドラマ『新選組!』に合わせて行われた調布でのイベント以来続く長いご縁。GWに1人でも多くの方に深大寺で『復興支援そば』を召し上がっていただき、会津のそば生産者と被災地の支援につなげたい」と話す。

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