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せんがわ劇場で「クリスマス・キャロル」上演-サンタからのプレゼントも

せんがわ劇場で公演される「クリスマス・キャロル」。楽しい歌や踊りを交え人の心の機微を表現。子どもも大人も楽しめる

せんがわ劇場で公演される「クリスマス・キャロル」。楽しい歌や踊りを交え人の心の機微を表現。子どもも大人も楽しめる

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 調布市せんがわ劇場(調布市仙川町1)で12月17日より、親と子のクリマス・メルヘン「クリスマス・キャロル」が上演される。震災で見直された人と人の絆を考えさせるものとして選ばれた同作品。上演する「調布市せんがわ劇場市民アンサンブル」は5日から稽古場を上演会場である同劇場に移し、最後の仕上げに励んでいる。

脚色・演出の菊池准さん。今回の「クリスマス・キャロル」は4度目の台本(関連画像)

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 アンサンブルとは、舞台のプロと公募キャストやボランティアスタッフによって公演ごとに組まれるチーム。質の高い舞台芸術を市民に開かれた場で創り出そうと、同劇場設立前年に実施したオーディションを機にその活動をスタートさせた。

 今回のキャストオーディションには全国から約100人の応募があり、14人が選ばれた。深大寺小学校に通う2年生の女児、桐朋学園出身者のほか数人の調布市内在住者も含まれる。約50人の登録市民ボランティアが、舞台美術や衣装、プロンプター、パンフレット制作などのサポートを行い、公演の準備が進められている。

 脚色・演出は新劇界で記録的なヒットとなった「アルジャーノンに花束を」で知られる菊池准さん。「クリマス・キャロルは劇団昴と20年以上にわたり上演してきた作品。何度も原作を読み直しては台本を練り直したので、今では私の分身のようなもの。今回はコンパクトなこの劇場に合わせて、より役者と観客との距離が近く感じられるように書き直した。アンサンブル公演は若い役者を育てながら、質のよい舞台を市民に楽しんでもらうもの。見ていただいて完結するプロジェクトなので、ぜひ多くの人に劇場に足を運んでもらえれば」と話す。

 併せて、小中学生による「クリスマス・キャロル」イラストコンクールも実施。20人の応募作品を公演期間中、劇場ホワイエに飾る。グランプリ受賞作品は当日配布するパンフレットの表紙に使うほか、受賞者には親子ペア招待券を贈る。公演初日、17日の公演後に表彰式を予定。

 公演後は毎日サンタクロースがプレゼントを持って舞台に現れる予定。小学生以下の子どもを対象に、保護者から預かったプレゼントをサンタクロースが手渡すという趣向。プレゼントのない子どもには、地元商店街や企業からの協力により劇場が用意したお菓子を配る。昨年の参加者から「この企画のおかげで子どもはサンタがいることを信じている。今年もぜひ続けてほしい」というリクエストも届いた。

 公演は今月25日まで。18日14時~と22日16時~の公演は3歳以上なら未就学児でも入場可能な「ちびっこデー」。チケット販売は順調で、特に「ちびっこデー」はすでに完売間近。大人=3,000円、高校生以下=1,500円。

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