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布田駅前のイタリアン「アルコバレーノ」が人気に-修業の末、地元で開業

「アルコバレーノ」の平野真一さん。本場から仕入れた生ハムはオーダーが入ってから切り分ける

「アルコバレーノ」の平野真一さん。本場から仕入れた生ハムはオーダーが入ってから切り分ける

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 調布・布田駅前に昨年10月に開店したイタリア料理店「アルコバレーノ」(調布市布田3)が、近所や遠方からの客でにぎわっている。口コミで評判が広まり、休日には満席になる日もあるという。

調布・布田で話題のイタリアン「アルコバレーノ」。店内は家庭的な雰囲気(関連画像)

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 店舗面積は約9坪、席数は16席。店主は調布市内で生まれ育った平野真一さん。東京多摩調理製菓専門学校を卒業後、洋食の老舗「代官山小川軒」で2年、その後池尻大橋「パーレンテッシ」と伊トスカーナ地方のレストラン、広尾「イル ブッテロ」で2年の修業を積んだ。独立し三軒茶屋に店を出していたが、東日本大震災後「身近な人のために店を出したい」と、生まれ育った調布に戻ってきた。

 「『イルブッテロ』で、オーナーをはじめ8人のイタリア人に囲まれて学び、感動することが幾度もあった」と平野さん。同店では、「修業の成果を惜しみなくつぎ込んだ本場イタリアの味を提供している」という。

 生パスタ、ピザ生地とパンは毎日手で練って仕込んでいるほか、食材選びにもこだわる。特に野菜は調布産のものを積極的に取り入れようと自ら仕入れ先を開拓した。「とてもおいしいルッコラが手に入る。それにロマネスコ。ブロッコリーとカリフラワーを掛け合わせたイタリア野菜だが、このような珍しい野菜を作っている農家もある」と調布野菜の魅力を話す。卵とチーズだけで濃厚に仕上げるカルボナーラ(1260円)、赤ワインでじっくり煮込んだボロネーゼ(1260円)なども、日本流にアレンジされたイタリア料理ではなく、本場の味を再現しているという。その他、さまざまな産地から取りそろえたイタリア産ワインや手製のドルチェも用意する。

 トスカーナ地方で冬の名物料理とされているイノシシ肉の煮込みソース「ラグー」(1470円)が1月5日から、夜のスペシャルメニューとして登場。「国内の名産地、丹波から仕入れたイノシシ肉を赤ワインで煮込み、パッパルデッレという平打ち麺に絡めて赤ワインと共に食べるのが定番」と平野さん。

 「三軒茶屋の店ではカップルが多かったが、調布では私のイメージ通り、ファミリーや友人、女性同士で来店し、にぎやかに過ごしてくれている。地元の人のコミュニティーの場になればうれしい」とも。

 営業時間は、ランチ=11時30分~15時、ディナー=18時~23時。木曜定休。

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