見る・遊ぶ

石原裕次郎さんのドラムセット復活-調布・日活撮影所100周年リニューアルで

裕次郎のドラムセットは、俳優たちの控室に続く階段の途中に展示。「施設そのものもリニューアルで快適になりました」と栗山さん

裕次郎のドラムセットは、俳優たちの控室に続く階段の途中に展示。「施設そのものもリニューアルで快適になりました」と栗山さん

  • 0

  •  

 映画「嵐を呼ぶ男」で石原裕次郎さんが使用したドラムセットが現在、日活撮影所(調布市染地2)内にある俳優棟に展示されている。

俳優棟の入り口に設置された、「太平洋ひとりぼっち」で使われたヨット「マーメイド号」のミニチュア(関連画像)

[広告]

 同作品は1957(昭和32)年に日活が製作した映画で、往年の大スター石原裕次郎さんの代表的作品。利き腕を傷つけられたドラマーを演じる石原さんが、片手でスティックを持ち「おいらはドラマー」と歌い出すシーンとともに多くの人の記憶に残っている。併せて、1963(昭和38)年市川崑監督作品「太平洋ひとりぼっち」で使われたヨット「マーメイド号」のミニチュアも展示。これらのセットはおよそ40年ぶりに倉庫から出された。

 日活は今年、創立100周年を迎えるにあたり、老朽化した撮影所の各施設を順次リニューアル中。社内の展示・装飾などは「日活100周年実行委員会」で社内活動部会サブリーダーを務める栗山修司さんが発案、実施。ほかに、版権の関係で社外には掲示できない往年のスターが並んだ幅2.5メートルの大きな写真パネルを食堂に飾るなど、製作モチベーションを上げる企画が社員や撮影所に出入りする俳優たちを喜ばせている。

 100周年事業は昨年9月からスタートし、2013年の9月までの2年間実施予定。すでにスタートした「日活名作世界巡回上映」などの記念事業は「日活100周年記念サイト」で順次広報している。

 同委員会対外活動部会サブリーダーの谷口公浩さんは「今はまだ公表できないが、これからたくさんの記念事業を実施する計画。『映画のまち調布』が盛り上がるように、地域の人に撮影所に親しんでもらう企画も盛り込みたい」と言う。

 9月10日の創立記念日を中心に、社を挙げてのセレモニーなども予定しているという。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース