調布駅東口徒歩2分にある、イタリアンダイニングバー「シャンティン」（調布市布田1、TEL 042-488-0977）が3月26日、ランチの営業を始めた。提供するのはラーメンのみ。

シャンティンの店内。レストランの雰囲気でゆったりとラーメンを食べることができる

　「ランチも始めてほしい」という客の要望はあったが、昼と夜の営業は負担が大きくちゅうちょしていた。「どうせ始めるなら何か面白いことを」と考えた店主の磯村淳さん。磯村さん自身が相当数の店を食べ歩くほどのラーメン好きだったことに加え、同店のシェフが以前、有名ホテルの中華部門で麺を担当していたことから、たどり着いたメニューはラーメンだった。

　開発には6カ月かかった。試作を重ね「これで行こう」と決めても、「こういうのはどうだろう」と職人かたぎのシェフが新たに手を加える。「行ったり来たりしているうちに、結果的にいいものができた」と磯村さん。ラーメンの名前はイタリアのイメージを残そうと「ナポりゃーめん」とした。

　同店のラーメンは、コクが増すよう、鶏ガラではなく丸ごと1羽の鶏を煮込んで作る鶏パイタン系スープに、京都の製麺所に特注する、モチモチとした食感の中太の卵麺。シンプルな「ナポりゃーめん」の価格は680円で、のり（50円）、ネギ、味たまご（以上100円）、チャーシュー（200円）のトッピングも用意する。全部入ったスペシャルは900円。スープの濃さも選べ、半ライス無料のサービスも。レストランだけあって、普通のラーメン店にはない、ゆったりとした雰囲気で食べることができるのも特徴。

　磯村さんは「女性一人でも気軽に食べに来てほしい。しばらくしたらラーメンカフェにして、お茶を中心とした食後のカフェも提供する。相席もしないつもりなので、限られた昼食の時間をゆっくり楽しんでもらえれば」と話す。

　ランチの営業時間は11時30分～14時（平日のみ）。ディナーは17時～24時。