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調布市在住・辻岡正人監督の映画クランクアップ 構想15年入魂作品

調布市在住の辻岡正人監督

調布市在住の辻岡正人監督

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 調布市在住の辻岡正人監督の製作映画「生命の灯火(いのちのともしび)」が8月15日、クランクアップした。

「生命の灯火」でヒロインの妻役を演じる女優の松本莉緒さん

 辻岡監督は1979(昭和54)年生まれ。ベネチア国際映画祭出品映画「BULLET BALLET」で俳優デビュー。同映画を監督した塚本晋也さんに影響を受けて18歳で脚本、20歳で撮影、22歳で初脚本・監督・制作自主映画「ロスト・バイ・デッド」を完成させた。その後も数々の作品を手掛ける中、2006年に発表した「DIVIDE」では、トロントリールハート国際映画祭で40カ国500作品の中から日本人初の監督賞を受賞した。

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 クランクアップした同作品は、辻岡監督が15年かけて構想を練った入魂作品。地震で壊滅した日本を舞台に、日本古来の情緒や風景を切り取り、主人公が飢餓や孤独の中、自殺衝動に駆られながらも家族の存在を信じ、困難に立ち向かい、家族の元に向かっていく姿を描く。主演は辻岡監督が演じ、ヒロインの妻は女優の松本莉緒さんが演じる。松本さんは自身の衣装を提供するなど、さまざまな面で作品をバックアップした。全国劇場で2017年夏に公開を予定。

 辻岡監督は「20歳のころ、さいとう・たかを先生の『サバイバル』という漫画と出合い、地震の恐怖と地震の後に迫り来る恐怖に旋律を覚えた。着想から15年経過し、本作への思いは増幅するばかりであり、「時は今」と感じ、安隨泰宏プロデューサーと共に全国から応援してくださるたくさんのボランティアの方々のご協力をいただき撮影に至った。地震を題材にした映画はたくさんあるが、本作では私たちが身近に遭遇するであろう生々しい悲惨な出来事をちりばめている。しかし、地震というのはあくまでも題材であり、この映画は、どんなつらいこと、悲しいことがあろうと、生きることを諦めるのではなく、生きる力をあぶり出す『生命力』を描いている」と話す。

 「新宿バルト9」など全国15カ所で9月12日から、第67回カンヌ国際映画祭マルシェデュフィルム部門出品映画「BLACK ROOM」を公開する。同映画は、企画・製作・プロデューサー・撮影監督・照明監督・美術監督・編集・脚本・監督・主演の10役を辻岡監督が1人で務めた作品。出演は、夕樹ゆうさん、朝霧涼さん、手塚眞さん、鈴木悟さん、団時朗さん。