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「京王フローラルガーデンアンジェ」閉園へ 再開かなわず、支配人からファンへ謝辞

美しい花や楽しいイベントによって、市民の安らぎと憩いの場だった「京王フローラルガーデンアンジェ」

美しい花や楽しいイベントによって、市民の安らぎと憩いの場だった「京王フローラルガーデンアンジェ」

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 5月末での閉園を発表している「京王フローラルガーデンアンジェ」(調布市多摩川4、TEL 042-480-2833)は、緊急事態宣言により4月25日から行っていた臨時休園を5月31日まで延長することになった。同ガーデンは、再び開園することなくこのまま閉園を迎える。

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 2002(平成14)年に開園した同ガーデンは、東京ドーム1.5倍の敷地に趣が異なる15のガーデンを配置。季節の草花が楽しめる欧風庭園として市民に親しまれてきた。とりわけ、都内最大規模を誇る「マグノリアガーデン」では30種200本のマグノリアを栽培。3月から5月にかけて次々と咲く花を見ようと多くのファンが訪れてきた。支配人の栗山英行さんは「開園当時は若かった樹木や草花がこの19年の間で立派に育ち、四季を通して喜んでもらえる庭園になった」と振り返り、「春バラの香りが漂い一年のうちで最もきれいな5月のガーデンを見てもらえないのは誠に残念だが、いつでも来園客を迎え入れることができるほど毎日、整備している」と胸を張る。

 園内では、コンサートやさまざまなイベントも開催してきた。今年は、ゴールデンウイークに「ガーデンコンサート」を、閉園直前の29日~31日に「ありがとう19年間ファイナルイベント」を、それぞれ予定していたが中止に。最終日には無料開放も予定していた。

 栗山さんは「『ブルガリアフェア』で皆さんとフォークダンスを踊ったことや、『ハロウィンパーティー』の仮装でお子さまに抱きつかれたこと、『アンジェのXmas』で6,000灯のキャンドルを灯したことなど、数々の楽しい思い出がよみがえる」と懐かしむ。

 跡地は今後、調布市・市民・京王電鉄が協力して進める「京王多摩川駅周辺地区まちづくり」による整備を予定。将来について栗山さんは「公園や緑地などの『アンジェのDNA』を受け継いでもらう場所を設けられるようにしたい。この地に『京王フローラルガーデンアンジェ』があったことを皆さまの記憶に深くとどめていただければうれしい。これまで当園を愛していただき、心から感謝している」と述べた。

 敷地内の「BBQ-VILLAGE(バーベキュー・ビレッジ)」は10月31日まで営業する。

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