見る・遊ぶ

「スーパームーン」の皆既月食 国立天文台がライブ中継

三鷹キャンパスから月食をライブ中継 ©国立天文台

三鷹キャンパスから月食をライブ中継 ©国立天文台

  • 295

  •  

 今年で最も大きく満月が見える5月26日に起こる皆既月食に合わせ、国立天文台(三鷹市大沢2、0422-34-3688)がライブ中継の配信を予定している。

5月26日の皆既月食紹介ページ ©国立天文台

[広告]

 月の見かけの大きさは、地球と月の距離によって変化する。当日は、満月としては今年で最も距離が短くなり、最も大きく見える。近年は「スーパームーン」と呼ばれ親しまれるが、天文学的な定義はなく、見た目の差も分かりにくい。

 月食は、地球の影に月が入り暗くなる現象で、満月が欠けていくように見える。東京の月の出は18時37分。欠け始めは18時45分。皆既月食は月全体が地球の本影(ほんえい)に入ってから出始めるまでで、今回は20時9分から19分間続く。皆既の継続時間は毎回違い、今回は比較的短い。月食は21時53分で終わり、満月に戻る。

 皆既食中の月は、完全に見えなくなるわけではなく、赤銅(しゃくどう)色と呼ばれる赤黒い色になることが多い。これは太陽光が地球の大気で屈折して本影の内側に入り込むことで起きる。色や暗さは大気中のちりなどの影響を受けるため、月食ごとに異なる。

 今回の月食は、夜早い時間に起こるので、小さな子どもでも観察しやすい。しかし、月が高く昇らないうちに皆既食を迎える(食最大時に東京は15度)ため、高い建物や大きな樹木などさえぎるものがあると見えない。観察は、南東の空が開けた安全な場所が適している。

 国立天文台では当日、三鷹キャンパスから月食のライブ中継を配信する(18時30分開始)。同台天文情報センター長・広報室長の山岡均さんと同台副台長の渡部潤一さんによる解説や、すばる望遠鏡のあるマウナケア山頂(ハワイ島)からの映像も紹介する予定。配信は天候・機材・ネットワークなどの都合や新型コロナウイルス感染症の状況により、予告なく中止・中断・変更する可能性がある。

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース