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調布・神代植物公園で「60周年記念式典」 タイムカプセル開封し受け渡す

タイムカプセルのメッセージを代表して受け取る、深大寺小学校と北ノ台小学校の卒業生

タイムカプセルのメッセージを代表して受け取る、深大寺小学校と北ノ台小学校の卒業生

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 都立神代植物公園(調布市深大寺元町5、TEL 042-483-2300)で10月20日、開園60周年式典が開催され、タイムカプセルの開封や記念植樹が行われた。

60周年記念樹のメディカルティーツリーを植樹した関係者

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 同園は1961(昭和36)年10月20日、都内唯一の植物公園として開園した。現在は約48万平方メートルの敷地に約4800種類、10万本・株の樹木が植えられている。

 式典では長友貴樹調布市長らが祝辞を述べた後、タイムカプセルを開封。カプセルは2011(平成23)年に開園50周年を記念して埋蔵したもので、当時の小学生が寄せたメッセージが収められていた。掘り起こされたカプセルは埋蔵したときと変わらず、きれいなままで、中身のメッセージも汚れなくしっかり保存されていた。式典では、深大寺小学校と北ノ台小学校の卒業生4人が代表して受け取った。当時北ノ台小学校4年生だった小阪井裕紀さんは「10年前を思い出して懐かしい。20歳の自分へ宛てたメッセージを書いたから読むのがとても楽しみ」と話した。

 続いて、深大寺山主の張堂興昭さんら来賓による記念樹の植樹式が行われた。植えられたメディカルティーツリーは、オーストラリア原産の常緑樹でメラレウカとも呼ばれる。5~6月に羽毛状の白い花を咲かせ、葉には殺菌力・抗菌力があるため先住民アボリジニが万能薬として使ったという。新型コロナの治療に当たる医療従事者への感謝と敬意を込めて選ばれた。

 東京都公園協会の佐藤伸朗理事長は「地元である調布市民や深大寺地区の人たちと共に、これからも神代植物公園を大切に育んでいきたい」とあいさつ。「都立公園として植物の多様性を守る役割を果たし、多くの都民にこの広い緑の中で健やかに過ごしてほしい」とも。

 同園は植物会館内でタイムカプセルのメッセージ受け渡しを行っている(11月20日まで)。受け取りには本人確認ができる物(住所や氏名の変更があった場合は証明できる物も必要)を持参する。担当者は「カプセルを埋めた10年前は東日本大震災が起こった年だったので、復興を願う気持ちや自分の未来を想像したメッセージが書かれていると思う。皆さんの手元にしっかり返却したい」と話す。

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