アートギャラリー・カフェバー・レンタルスタジオを併設する「mod（モッド）」（調布市菊野台1、TEL 080-6716-1537）が8月1日、調布市柴崎駅近くにオープンした。

「mod」のアートギャラリーコーナー　展示作品はタケダコウヘイさん・ホリグチユウトさん

　映画やCMなどの楽曲の作詞作曲、ロックバンドのボーカル・ギター・ピアノ、音楽プロデュースなどを行う中里正幸さんが手がける同店。コロナ禍では、ライブハウスやアートギャラリーなどの文化活動が大きな打撃を受け、特にインディーズのミュージシャンや若手の画家など、アーティストの活躍の場が激減した。コロナ禍が明けつつあるのを機に、アーティストを支援し、新たなつながりを生む場を作りたいと、新しいアートの拠点を目指し同店を開いた。

　アメリカの画家アンディ・ウォーホルが作品を制作していたスタジオに、さまざまな思想を持ったアーティストが集い、コラボレーションしていた「ファクトリー」に着想を得て、アートギャラリー・カフェバー・レンタルスタジオを併設。アートギャラリーやライブの観客、カフェバーに来店した客、アーティストなどが分け隔てなく交流し、文化が「交差する」ような場を目指すという。店名には、「現代的」を意味する「modern（モダン）」と「改変する」を意味する「modify（モディファイ）」にちなみ、「従来のアート拠点をアップデートする表現の場」という意味を込めた。

　アートギャラリーでは、子どものころから映画や絵画が好きだったという中里さんがキュレーションするアート展を開催。絵画、文学、ハンドメード作品など、さまざまなジャンルの作品展を開く予定。アートギャラリーの奧にカフェバーを設け、エスプレッソマシンでいれるコーヒーやホットドッグなどの軽食のほか、バーテンダーの経験を持つ中里さんが選んだアルコール類を数多く用意。漆黒色のカクテルや開催中の展示会をイメージしたカクテルなど、オリジナルカクテルも取りそろえ、ジャンルが異なるアーティストや来店した客が気軽に交流できる場にする。

　2階のレンタルスタジオは約8坪で、20人程度を収容可能。本格的なレコーディングもできる音響機材や撮影機材を用意し、有観客の音楽ライブやトークイベントのほか、ライブ配信、撮影、編集作業などにも対応できるようにした。

　中里さんは「ギャラリーは入場無料、カフェバーのチャージも無料、レンタルスタジオの料金も抑え、気軽にアートに触れる場、アーティスト支援の場であり続けたい。ここから羽ばたいたアーティストも立ち寄ってくれるような、心地よい空間にできれば」と話す。

　営業時間は、カフェバーギャラリー＝15時～24時、レンタルスタジオ＝10時～22時。月曜定休。