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調布の観光案内所に昭和の街並み模型-70歳以上のメンバーが製作

調布市観光案内所「ぬくもりステーション」で調布の街並みを復元したミニチュア模型を設置する様子

調布市観光案内所「ぬくもりステーション」で調布の街並みを復元したミニチュア模型を設置する様子

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 調布市観光案内所「ぬくもりステーション」(調布市布田1)で11月12日、昭和20年代の調布駅近隣の街並みを復元したミニチュア模型の展示が始まった。

昭和20年代の調布駅近隣の街並みを復元したミニチュア模型

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 同模型は高齢者同士のつながりを持つことを目的に今年5月に発足した「旧上布田地区OG・OBの会」の70~80歳代のメンバーが製作。1970(昭和45年)の住宅地図を基に、昔の写真や絵などさまざまな資料をそろえ、大正生まれの人からの話や自らの記憶をたどりながら完成させた調布駅周辺の地図上に、工作用の発砲ステロールで製作したかやぶき屋根の家や木造家屋、商店や神社、茶畑などを配置し、色付けした。サイズは約90センチ×約1.5メートル。電通大の協力により、現在と比較できるよう目印となる建物の位置にランプも取り付けた。

 現在の調布駅南口前から1953(昭和28年)に甲州街道沿いに移転した同市立第一小学校が開校110周年を迎え、11月5日に記念イベントが行われた。学校と地域をつなげる試みとして同模型を展示。見学した保護者は「小学校の場所も今とは違い、現在の調布には模型の面影が残っていないことに驚いた。昭和の良き時代が再現され素晴らしい。模型をきっかけに子どもたちとの交流してほしい」と話す。

 同会の中野繁さんは「子供たちもみんな喜んでくれた。これからもたくさんの人に見てもらって、昭和の調布を残していきたい。今、調布駅近辺では約70棟以上のビルも建っているので、現代版の模型も作って、新旧と比較できれば。隣町も作って欲しいという要望があれば意欲的に頑張りたい」と話す。

 営業時間は10時~19時。第4月曜定休(年末年始は休業)。

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