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「戦争に使うパンはない」-調布で青葉益輝さん・平和ポスター展-ポスター作りも

青葉益輝さんの代表作品の1つ「Bread is for Peace」(戦争に使うパンはない)

青葉益輝さんの代表作品の1つ「Bread is for Peace」(戦争に使うパンはない)

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 調布市文化会館たづくり(調布市小島町2、TEL 042-441-6111)で6月25日より、「青葉益輝・平和ポスター展」が開催される。

「平和の重さ」が掲載されている展示会ポスター(関連画像)

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 展示するのは、国内外で高く評価されているグラフィックデザイナー、青葉益輝(71)さんの代表作。平和の象徴であるハトの重みで拳銃の先が曲がっている絵には「平和の重さ」というコピー、フランスパンでできた戦車には「戦争に使うパンはない」というコピーを添えるなど、視覚と言葉で端的に平和へのメッセージを伝える作品が中心。

 青葉さんは、水たまりにたばこの吸い殻が落ちている絵に「灰皿ではありません」とコピーを添えた東京都のポスターや、長野冬季オリンピックの公式ポスターなどの作品のほか、大手企業の広告も数多く手掛けてきた。その一方で、自身のテーマである「平和」や「環境」を扱ったポスターを長年制作し続け、その功績から2006年には紫綬褒章を受章している。

 開催中、青葉さん自らの提案で実現した、持ち込み作品の講評会「ポートフォリオレビュー」や小学生対象の「青葉さんと平和のポスターを作ろう!」などのイベントを開くほか、売上金全額を寄付する「チャリティー缶バッジ」を販売する。

 同展は、調布市文化・コミュニティ振興財団の三田真由美さんが企画立案。各地で行われている青葉さんのポスター展紹介記事を見て、ぜひ調布市の平和祈念事業として実現したいと交渉した。三田さんは「青葉さんの作品は、ひと目で引き付けられ、子どもにもわかりやすいメッセージが魅力。この展示会が多くの人にとって『平和』を見つめ直す機会になればうれしい。作家と直接触れ合えるイベントはめったにないので、ぜひ参加していただければと話す。

 開催時間は10時~18時。6月27日・28日、7月25日・26日は休館。入場無料。「ポートフォリオレビュー」は7月10日、「青葉さんと平和のポスターを作ろう!」は30日に行う。7月30日まで。

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