国立天文台で「三鷹・星と宇宙の日」 テーマはアストロバイオロジー

50センチ公開望遠鏡で天体観測

50センチ公開望遠鏡で天体観測

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 国立天文台三鷹と東京大学天文学教育研究センター(三鷹市大沢2)で10月23日・24日、観測施設や研究棟の一部を公開して最新天文学と研究成果を紹介する「三鷹・星と宇宙の日2015」が開催される。

専門家から最新天文学の説明を聞く様子

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 毎年大勢の天文ファンや近隣の市民でにぎわう同イベント、今年のメーンテーマは新たな研究分野として注目されている「アストロバイオロジー(宇宙における生命研究)への挑戦」。宇宙に生命はいるのか、生命はどのようにして発生するのか、生命の発生は普遍的なものなのかなどの謎にさまざまな角度から迫る。

 24日の講演会は、東京大学の田中培生准教授が「宇宙の始まりから私たちに至る138億年の長い道」を11時30分から東京大学天文学教育研究センター講義室で、東京大学・国立天文台・アストロバイオロジーセンターの田村元秀教授が「宇宙に『新世界』を切り開くアストロバイオロジー」を13時15分から国立天文台すばる棟で、東京薬科大学の山岸明彦教授が「生命の起源にせまるアストロバイオロジー」を14時30分から同会場で、それぞれ開催する。

 プレ開催の23日はミニ講演会として、東京大学の大澤亮特任研究員が「赤外線分光観測-見えない色で探る宇宙の物質」を16時15分から東京大学天文学教育研究センター講義室で、国立天文台の大石雅壽准教授が「宇宙と生命と私たち」を17時30分から国立天文台すばる棟で行う。

 敷地内各所では星や宇宙のクイズやスタンプラリーなど子どもが楽しめる企画を用意するほか、天文学者に直接質問できるコーナーを設ける。天候が良ければ国の登録有形文化財である第一赤道儀室の20センチ屈折望遠鏡で太陽黒点観察や、50センチ公開望遠鏡と協力企業の機材による天体観望会が開かれる。

 隣接する「三鷹市星と森と絵本の家」でも同24日、「三鷹市星と森と絵本の家秋まつり2015」を開催する。台内の大正時代の建物を保存活用した施設で、「むかしなつかしほのぼのスペース(宇宙)」と題し、「木工作」や「模擬店」などの催しを行う。

 開催時間は、23日=14時~19時、24日=10時~19時(入場は各日18時まで)。「三鷹市星と森と絵本の家秋まつり2015」は、11時~16時。いずれも入場無料。当日は駐車場がないためバスなどの共交通機関での来場推奨。自転車とバイクの駐輪場あり。障がい者など車での来場希望者は、国立天文台(TEL 0422-34-3600)へ要問い合わせ。

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