調布でピアノトリオのジャズコンサート アニメの曲アレンジ、身近なジャズに

ピアニスト・作編曲家の立石一海さん

ピアニスト・作編曲家の立石一海さん

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 調布市文化会館たづくり・くすのきホール(調布市小島町2)で3月26日、立石一海トリオによる「ANIME meets JAZZ」が開催された。主催は調布市文化・コミュニティ振興財団。

立石一海トリオ(写真左から立石一海さん、鈴木麻緒さん、佐藤忍さん)

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 ピアノ・作編曲家の立石一海さんを中心に、ベース・佐藤忍さん、ドラム・鈴木麻緒さんの3人で結成されたピアノトリオによる同ジャズコンサートは、同市では2年ぶり4度目の公演。誰もが一度は聞いたことのあるアニメの名曲をジャズにアレンジし、ジャズを身近に感じ楽しさがあふれ出す、子どもから大人まで楽しめるコンサートを企画し、チケットは完売する人気の公演となった。

 トリオは2010年に結成。ジャズを楽しめるCDを作りたいというレコード会社の企画と、世間のジャズに対する「暗い、難しい、大人の音楽」などのイメージを変え、ジャズの楽しさを伝えたいという立石さんの思いが重なった。誰もが知っている曲をアレンジすれば、ジャズが親しみやすい音楽になるのではと考え、自身も大好きで世代を問わず愛されているスタジオジブリの曲を選んだという立石さん。同年に発売した「GHIBLI meets JAZZ~Beautiful Songs~」は、Amazonジャズチャートで1位を獲得するなどロングヒットを記録した。

 トリオ結成当初は、地下の小さなジャズクラブでライブ活動をしていたが、そのうちベビーカーを押した母親が入店するようになり、赤ちゃん連れでも楽しめるようにと広いオープンスペースでの演奏が始まった。立石さんが音楽を始めたきっかけは、両親と出掛けたコンサートの生演奏に衝撃を受けたことから。子どもたちには、初めから本物の音に触れる機会が大切だと考えており、「0歳からのコンサート」などの活動に注力。

 映画・舞台音楽にも携わり、昨年10月に公開された秦建日子(はたたけひこ)監督の映画「クハナ!」では、音楽監督として1年間音楽指導に関わるなど、活動も多岐にわたる。トリオの活動は国境を越え、毎年12月に行う韓国ツアーは6回目となり、同ツアーも全公演がチケット完売のうちに終了した。今後もトリオのコンサート活動を続けながら、ジャンルを問わず音楽の仕事を続け、幅を広げていきたいという。

 立石さんは「音楽は生で聴き、メロディやリズムを全身で感じるのが一番。心躍り体が動くようなジャズを親子で思い思いに楽しんでもらえた様子で、大変うれしかった。調布は、文化的で自然も多く訪れるたびに大好きになっていく街。調布のみなさんとまた音楽を分かち合えることを楽しみにしている」と話す。

 4月14日には、「立石一海トリオ 2017 リサイタル」が渋谷区富ヶ谷のHakuju Hall(ハクジュホール)で公演予定。小学生より入場可。

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