調布市多摩川で10月19日・20日、さまざまなジャンルの作り手が一堂に集まる人気の野外イベント「もみじ市」が2年ぶりに開催される。クラフト作家、音楽家、イラストレーター、文筆家、カフェ、パン店、パティシエなど、さまざまなジャンルの作り手125組が出店する。

「カラフル」をテーマにしたtupera tuperaによるメーンビジュアル

　調布市内で活動する編集チーム「手紙社」の北島勲さん、わたなべようこさん、ウェブデザイナーの増田千夏さんが2006年に立ち上げた同イベントは、今年で9回目。今回は21人の有志が集まり実行委員会を立ち上げて企画・運営を行う。

　出店者は実行委員メンバーが全国を旅し、出会った中で心ひかれた「ものづくり人」たち。独自の選択眼が20代～40代の女性を引きつけ、多摩川河川敷の緑と水に囲まれて行う心地よさと開放感からも人気を博し、2011年の第8回には2万人を動員した。

　今回の出店者数125組は過去最大。河川敷のイベントスペースを拡大するほか、京王閣に第2会場を設けワークショップなどを開催。雨天の場合は第1会場の内容を凝縮させ、第2会場に移して実施する計画だ。

　今年のテーマは「カラフル」。メーンビジュアルは絵本やアニメ、雑貨などの創作やアートディレクションで活躍するアートユニット「tupera tupera（ツペラツペラ）」が担当し、文字通りカラフルに完成した。会場は色とりどりのフラッグガーランド（通常、窓やドアにつるす逆三角形の旗飾り）で飾られるほか、お面作りのワークショップ「カラフル人工場」を実施。両日ともに、お面をつけた来場者によるパレードを予定している。そのほか、メーンビジュアルをタペストリーにして会場に設置。その前に立って撮影し、専用サイトに投稿した人の中から装いがカラフルな人をカラフル大賞に決定するという企画も用意している。

　手紙社のわたなべようこさんは「1年間休んだことにより、もみじ市への期待の大きさ、そして自分たちにとっての存在の大切さが実感できたような気がしている。出店者も久しぶりの開催に張り切っているので期待してほしい」と話す。

　開催時間は、19日＝11時～16時、20日＝10時30分～15時30分。第1会場＝調布市・多摩川河川敷、第2会場＝京王閣競輪場。入場無料。雨天時は第2会場のみ。