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調布駅近くに洋菓子店「フキアージュ」 シンプルに作る焼き菓子メインに

「Feuquiage(フキアージュ)」看板商品の焼き立てのフィナンシェ 奥にカヌレ

「Feuquiage(フキアージュ)」看板商品の焼き立てのフィナンシェ 奥にカヌレ

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 焼きたての菓子をメインとする洋菓子店「Feuquiage(フキアージュ)」(調布市小島町1)が11月8日、調布駅近くにオープンした。

「Feuquiage(フキアージュ)」店主の畠山和也さん(中央)とスタッフの皆さん

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 「人に喜んでもらえる菓子作り」が子どもの頃から好きで、高校のインターンシップでケーキ店に勤務して以来、菓子作りを追求し続けている畠山和也さん。複数の洋菓子店で修業を重ね、海外でも働いてみたいと製菓指導のためにインドネシアで3年半勤務。帰国後、独立を視野に準備を始め、故郷の宮城県気仙沼で津波によって流されてしまった実家の旅館「吹上(ふきあげ)荘」の響きから「フキアージュ」の屋号を決め、2020年11月、深大寺手作り市で菓子販売を始めた。

 菓子は「良質の材料を使ってシンプルに作る」ことをモットーに、うま味の濃いフランス産の発酵バターや香りのよいシチリア産のアーモンドなどを使用。鮮度にもこだわり、アーモンドは店でひいてパウダーにし、できる限り焼きたての香りを味わってもらえるよう提供する。イベント販売では長蛇の列ができ、早々に完売。独学で習得した「映える」写真を数多く投稿し、販売開始前から反響があったインスタグラムのフォロワー数はオープン前に6,000を超えた。

 これまでの活動の中心でもあり、近隣に自然も多く住みやすいと感じていた調布駅周辺に魅力を感じ、駅からさほど遠くなく、人通りも多い同所で、長年の夢である自分の店をオープン。店舗はシンプルで落ち着いた高級感のある雰囲気に仕上げ、天井に印象的なドライフラワーをディスプレーした。日本とは異なり、穏やかで余裕のあるインドネシアでの働き方やスタッフの育成にも影響を受け、営業は週4日程度を予定し、スタッフを育てる時間を十分に取って長年続く強い店を目指す。

 商品は、これまでの販売でも人気だった「フィナンシェ」(280円)、「カヌレ」(380円)、「エアリーブラウニー」(420円)など15種類程度の焼き菓子を中心に、「ショートケーキ」(520円)、「シュークリーム」(420円)、季節のケーキなどの生菓子4種類程度のほか、予約制のホールケーキなども用意する。

 畠山さんは「今は何でもネットで入手できるが、焼きたての香り、店舗の雰囲気、接客など店に足を運ぶ価値を感じてもらえる店舗作りを心掛けている。お客さまも、スタッフも、自分自身も、穏やかで幸せを感じられる店にできたら」と話す。

 営業時間は11時~19時(売り切れ次第終了)。月曜~水曜定休。

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