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調布・神代植物公園のショクダイオオコンニャク、日本初の「葉と花」順調に成長

右側が葉、左側が花。根元から花序の先端まで144センチ(12月18日)。開花は下部にあるフリル状の仏炎苞が開く

右側が葉、左側が花。根元から花序の先端まで144センチ(12月18日)。開花は下部にあるフリル状の仏炎苞が開く

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 都立神代植物公園(調布市深大寺元町5、TEL 042-483-2300)のショクダイオオコンニャクが現在、日本初の花と葉の同時成長を続け「いつ開花するか」と注目を集めている。

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 ショクダイオオコンニャクはサトイモ科コンニャク属で、インドネシアのスマトラ島に自生する。大きなものは高さ3メートル以上、直径1メートル以上になり「世界最大級の花」といわれる。開花すると甲虫を集めるために強い腐敗臭を放ち「世界一臭い花」とも。

 通常の芽は葉か花のどちらかに成長するか、今回は両方が伸びている。過去には、オーストラリアのアデレード植物園で同様の例があるだけで、日本では初めてのケース。

 絶滅危惧種であるショクダイオオコンニャクは原産地でも開花機会が少なく、咲いても2日ほどで閉じてしまう。日本では20年ほど前から各地の植物園で咲くようになったが、今回開花を迎えてもまだ25例目。そのうち同園で6例(うち1例は小石川植物園から預かり展示中の株)。

 同園は11月22日に芽から葉と花が同時に出ていることを確認してから、毎日SNSで情報を発信している。府中市の女性は「10月3日の植え替え投稿で芽が出ていると知ってから、葉になるか花になるか注目していた。まさか両方とはびっくり。無事に咲いてほしい」と話す。

 松井映樹園長は「この花が開くのは夕方から夜にかけて。閉園後のため、変化があったらSNSで知らせる。臭いは時間がたつとなくなるため、咲いた翌日と翌々日の開園時間を8時30分に繰り上げるので早めの来園を」と呼びかけている。

 19日は臨時開園する。通常の開園時間は9時30分~17時(入園は16時まで)。入園料は、一般=500円、65歳以上=250円、中学生=200円(都内在住在学の中学生は無料)、小学生以下無料。

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