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トリエ京王調布脇「てつみち」が閉鎖 「6年間ありがとう」、名残惜しむ声も

芝生広場やさまざまな形の木造物などを配置した「てつみち」

芝生広場やさまざまな形の木造物などを配置した「てつみち」

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 9月下旬ごろに閉鎖される京王線調布駅の地下化以前の鉄道跡地を生かした広場「てつみち」(調布市小島町2)で9月18日、「お別れ会イベント」が開催される。

4本の鉄道レールが埋め込まれた「てつみち」

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 京王線地下化により地上の土地をどのように活用するか検討した中で、駅直上の土地に京王電鉄が商業施設を建設し、それ以外の土地は段階的に売却するという取り決めとなった。2017(平成29)年にトリエ京王調布がオープンし、同所は暫定活用として「鉄道の記憶」は残しながらにぎわう場所にしたいと「てつみち」が誕生した。

 「てつみち」はシネコン・シアタス調布が入居するC館に面した細長いスペース。4本の鉄道レールが埋め込まれ、芝生広場やさまざまな形の木造物などを配置。子どもが自由に遊び、ベンチでランチを楽しむ人、パソコンを広げて仕事をする人、中高生が下校途中に集うなど開放された場であったほか、さまざまなイベントも開催され、幅広い世代の居場所として親しまれた。今後は調布市が整備を行う予定。

 同所で現在、6年間の思いを込めた「てつみちからのメッセージ」や自由に思い出などを書き込めるメッセージボード、応募で集めた「てつみちでの思い出写真」を掲示(9月16 日ごろ)。当日は、「てつみち」をデッキブラシで掃除し、地面や設置物にクラフトテープで装飾する「クリーン&デコレーション」を行うほか、青渭神社(深大寺元町5)による「清ばらいの儀」を予定する。フィナーレは、線香花火で「送り花火」を行い、「てつみち」との別れを締めくくる。

 調布市在住の男子高校生は「学校の帰りに友人と立ち寄ってジュースを飲んだり、部活の打ち合わせをしたりして、居心地が良く、放課後の楽しみでもあった。閉鎖されると聞いて、とても残念。『6年間ありがとう』という気持ち」と話す。2歳の女児の母親である小田島さんは「買い物帰りに子どもを遊ばせに来ていた。この場所でママ友に出会えたこともあり、とても大切な場所。寂しい」と名残惜しむ。

 開催時間は11時~19時。清ばらい=15時~15時30分、送り花火=18時30分~19時(数量限定、先着順)。参加無料。

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