調布で店主がプロの技を教える「まちゼミ」-売り込み厳禁、全28講座

特技を生かし「いけばなゼミ」を行う「男爵亭」店主の齊藤さん(写真右)と調布市役所の中尾さん(左奥)、コンサルティングを行う山岸さん(左前)

特技を生かし「いけばなゼミ」を行う「男爵亭」店主の齊藤さん(写真右)と調布市役所の中尾さん(左奥)、コンサルティングを行う山岸さん(左前)

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 調布で1月25日から、店主が講師となりプロの技を教える「第1回 調布まちゼミ」が開催される。主催は調布市中心市街地9商店会。

「調布まちゼミ」の打ち合わせ風景。各店が基本ルールを守って実施されるよう綿密な打ち合わせをしている

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 愛知県岡崎市の商工会議所担当者の呼び掛けで2003年に始まった同企画。店の存在や特徴を知ってもらうとともに、店主やスタッフが客とコミュミケーションをとることで信頼関係を築くことを目的とし、店やまちのファンづくり、商店街活性化の施策として注目を集めている。「売り込み禁止」などを基本ルールとし、同市では現在100店以上が参加するイベントに成長。2013年には全国の72以上の地域でも同様な企画が実施されるなど、広がりを見せている。

 今回調布で初めて開催される同企画では、調布駅から国領駅までのエリアを中心に28講座を開催。布田の和菓子店「千代富 清風堂」では「和菓子の話『日本の行事に寄り添う和菓子』」をテーマとした講座や「お茶の田中園」ではお茶の産地別、種類別の飲み比べや値段の違いの説明、「Mermaid」ではピラティス体験、電気通信大学では「電通大の手軽な使い方・パーティーから共同研究まで」「活動量計の秘密!今何Kcal消費してる?」などの講座を行う。

 社長の齊藤さんが生け花講師の資格を持つ「日本料理 男爵亭」では「いけばなゼミ」を、店内のPOP全てが手描きという「うつわ和季」では店主の田中さんが、味わいのある字の書き方を教えるなど、商売とは直接は関係ない、店主の得意分野を生かした講習会もそろっている。

 田中園の田中さんは「ゼミは今まで前を通り過ぎるだけだったお客さまに店内に入ってもらい、店を知っていただく非常に有効な方法。受講者の方とコミュニケーションを深め、個人店の良さを知ってもらうとともに、商店街の活性化にもつながれば」と期待を寄せる。

 開催期間は1月25日~2月13日。受講希望者は1月17日から、各店まで連絡。定員になり次第締め切る。受講料は無料だが、材料費が必要な講座もある。各講座の詳細や開催日はホームページで確認できる。問い合わせは調布市生活文化スポーツ部産業振興課(TEL 042-481-7539)まで。

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