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調布で元ひきこもり当事者による公開講座 支援ネットワークづくりのきっかけに

公開講座「ひきこもり大学 IN 調布」をPRする調布市社会福祉協議会の坂本さん(左)と田中さん(右)

公開講座「ひきこもり大学 IN 調布」をPRする調布市社会福祉協議会の坂本さん(左)と田中さん(右)

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 公開講座「ひきこもり大学 IN 調布 ~ひきこもるわが子への対応について」が3月2日、調布市総合福祉センター(調布市小島町2)で開催される。

3月2日に開催される公開講座「ひきこもり大学 IN 調布 ~ひきこもるわが子への対応について」

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 主催は、不登校・ひきこもり家族会NPO法人「楽の会リーラ」(豊島区)。同法人はひきこもりの親の会をベースに2001年に設立。ひきこもり状態からの脱出及び社会参加の実現を目的とし、相談、カウンセリング、訪問、居場所、ボランティア・就労体験支援、家族の集いなどの活動を実施している。

 調布市社会福祉協議会「こころの健康支援センター」と「子ども・若者総合支援事業ここあ」、長期化・高齢化のひきこもり相談に直面していた「地域福祉コーディネーター」が同NPO法人の協力を得て、当事者家族と出会い、「ひきこもりに悩んでいる当事者や家族に対して何かできることはないか」をテーマに家族と交えて協議を重ね、調布市が同イベントの開催を決定した。

 「ひきこもり大学」とは、当事者が先生となり、家族や支援者、地域の人たちが生徒となって、ひきこもり経験や思いを共有し、知識を学ぶ場として位置付け、当日は、不登校・ひきこもり・発達障がいなどの生きづらさを抱えた本人や家族、関係者らを対象に開催。第1部は、同法人のひきこもりピアサポーター・大橋史信さんがファシリテーターを務め、自身のひきこもり経験や発達障がいから得たさまざまな経験を生かし、困難、しんどさ、生きづらさを抱えた当事者と家族に対し、教育、就労、家族関係などをテーマに公開講座を行う。第2部では、参加者同士でグループを作り、今悩んでいることや日々感じていることを語り合う「対話交流会」を実施する。

 調布市社会福祉協議会の坂本祐樹さんは「現在悩んでいるひきこもり当事者やそのご家族、支援にあたっている専門職が同じ場に登壇し語ることで、どなたでも参加しやすいイベントを目指している。この企画を第一歩として、今後は当事者やご家族が主体となる懇談会を継続実施していきたい」と話す。

 開催時間は、第1部=13時30分~16時、第2部=16時~17時。参加無料。50人定員(先着順)。

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