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調布・仙川の寺院カフェが5周年 5万枚超の御朱印アートを提供

一龍院の御朱印 「蒼月・富士」

一龍院の御朱印 「蒼月・富士」

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 御朱印アートを通したコミュニケーションや仏教文化の継承を目指す寺院カフェ「cafe寺’s(カフェテラズ)」(調布市入間町1、TEL 03-3308-4440)が10月9日で5周年を迎える。

一龍院の御朱印アートを描く様子 エアブラシを使って

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 仙川駅から徒歩15分にある日蓮宗の寺院「一龍院」が仏教文化を身近に感じてほしいと、2017(平成29)年の寺院改修の際に併設した同店。本堂とは柱のみで仕切られ、店内から仏像や季節の生け花なども見ることができる「癒やしの空間」を目指す。メニューは、コーヒーマイスターがセレクトして仕入れるスペシャルティコーヒーの生豆を自家焙煎(ばいせん)したハンドドリップコーヒーや軽食などを用意する。

 寺院では以前から文字と絵柄の御朱印を用意していたが、より多くの人に仏教の思想を感じ、仏教文化に親しんでほしいと、2019年に背景も描く御朱印アートの提供を始め、日本の伝統的な古典柄と現代のニーズを併せた多種多様なモチーフをエアブラシで描いている。日進月歩で進化する御朱印アートはコレクターの間で話題となり、これまでに5万枚以上の御朱印アートを提供。御朱印を描いてもらう間に過ごす場として多くの客が同店を訪れている。

 店長でコーヒーマイスター資格を持つ小嶋康介さんは「コロナ禍で世の中は大きく変わったが、さまざまな工夫をしながら既成概念にとらわれないチャレンジができた」と5年を振り返り、「ヨーロッパや中国からの旅行客に来店いただいたことは、とても印象に残っている」とも。

 御朱印はデザインによって3,000円~5,000円程度。「今ここにいる自分のために描いてもらえることが最も大切」だと言い、季節や年などによって絵柄を変える。モチーフの希望やお任せなど要望にも応じ、数分~30分程度で描く。

 小田浩良住職は「現在は感染予防から人数を制限した予約制だが、カフェが御朱印を通したコミュニケーションの場となり、仏教文化の新たな形になれば」と期待を込める。

 営業時間は9時~17時。月曜・金曜定休。

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