調布市の仙川駅前広場で4月1日、リニューアルした「仙川駅前地図看板」の除幕式が開催された。
リニューアルした地図看板は、地元の自治会「仙川町・緑ヶ丘・若葉町 親和会」が所有するもの。「高齢化の進む自治会に、若い世代にも感心を持ってもらい、活性化させてほしい」との思いを受け、最寄りの白百合女子大学と桐朋学園の協力により、15年ぶりにリニューアルされた。
デザインは、独自のフィールドワークに基づいた街歩き地図「見る知る歩く せんがわ地図」を制作し、シリーズ合わせて1万部以上を発行する地図制作チーム「仙川地図研究所」が担当。半年かけてコンセプトを練り、女性や子どもが親しみを持てるよう、クレイアニメ風イラストを多用したデザインを採用、外国人観光客も意識して、英語を併記したバイリンガル仕様に仕上げた。
除幕式では、同地図研究所による解説や記念撮影などが行われたほか、地元カフェによるドリンクサービスもあり、盛り上がりを見せていた。
自治会、大学、クリエーターがコラボすることで、地域の人々が自分の街に愛情を持つきっかけになるように仕掛けた試みだと言う同地図研究所の小森葵さんは「仙川駅の改札前というとても目立つ場所に設置される地図なので、多くの方のお役にたてる地図になるようデザインした。除幕式の企画は初めてだったので、地元の人たちの知恵やつながりに助けられながら手作りで準備した。当日はドキドキだったが、早朝にも関わらず、多くの方が来てくれてうれしかった。これからもいろいろな地図を作って人々の役に立ちたい」と話す。