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丼の真ん中に茶わん蒸し 西調布に「茶わん蒸し丼」が看板商品の弁当店

「デリ・クロロッポ」看板メニューの「茶碗蒸し丼・うなぎ」

「デリ・クロロッポ」看板メニューの「茶碗蒸し丼・うなぎ」

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 調布・つつじヶ丘駅近くの一軒家カフェダイニング「クロロッポ」が手掛ける弁当販売店「デリ・クロロッポ」(調布市上石原2、TEL 03-6882-5635)が10月20日、西調布駅近くにオープンした。

「デリ・クロロッポ」店主の押田亜紀さん

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 栄養士の資格を持ち、食品会社の商品開発などを経験した後、2013(平成25)年6月に自宅を改装し手作り料理を提供するクロロッポを創業した押田亜紀さん。常に新たな味を追求してメニュー開発を行い、2020年2月にはワインから抽出したうま味成分をベースとしたチーズドリンクなどを作る調味料「Chee-Dree(チードリー)」を開発し、主に業務用として販売も始めた。

 チードリーを使ったチーズドリンクはカフェでも提供しリピーターが増えていたが、直後にコロナ禍が訪れた。テークアウト弁当なども販売してきたが、住宅街という立地で多くの利用は期待できないことから、より人通りの多い場所でテークアウト店を開業することを模索。看板商品の開発にも着手し、約1年かけ、かつて義父母が事業を営んでいたゆかりのある地域に同店を開いた。

 テークアウト店では家庭であまり調理されない料理を提供したいと考え、日本のだし文化を代表する料理の一つで、小さな子どもから高齢者まで食べやすい茶わん蒸しに着目。温くても冷めてもおいしいと思う味と固さを試行錯誤し、だしで炊いた米飯と一緒に盛り付け、おかずをトッピングする新しい丼を開発。栄養士の知識と経験を生かし、味と栄養のバランスを意識した色鮮やかな看板商品を作り上げた。

 店舗面積は約9坪で、店内にカウンター2席と店先にベンチを用意しイートインにも対応。店舗は和と洋を調和させ、「ナチュラルで清潔感があり、若者にも利用してもらえるようなかわいらしさも取り入れた」という。環境にも配慮して紙製の容器を使い、スプーンは再利用可能な木製スプーンを別途販売。

 看板メニューの「茶わん蒸し丼」は、「うなぎ」「えび天」(以上1,180円)、「焼き鳥」(780円)、「かにかま」(680円)の4種類を用意するほか、「日替わり総菜」(220円~)やチードリーを使った「チーズクリームサンド」(380円)、「チーズティー」(580円)などを用意する。

 押田さんは「コロナ禍をチャンスと思って今できることを考え、多くの仲間に支えられて形にすることができた。豊かさと安らぎとおいしさを詰め込んだワンプレートでホッとしていただけたら」と話す。

 営業時間は11時30分~14時30分、17時30分~20時30分。日曜・月曜定休。

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