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府中のスープカレー店「鳩時計」が5周年 夫婦二人三脚で地元に根付いた店目指す

看板メニューの「チキンとお野菜のスープカレー」

看板メニューの「チキンとお野菜のスープカレー」

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 府中の車返団地商店街にある「スープカレー鳩時計」(府中市白糸台5、TEL 042-319-8102)が6月1日で5周年を迎えた。

「スープカレー鳩時計」店主・栗原正典さんと妻の雅子さん

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 店主の栗原正典さんが学生時代に北海道で出合ったスープカレーに魅了され、勤めていた会社を辞めて道内にあるスープカレー店で働きながら一からスープの作り方を学んだ。働いていた店が東京・下北沢に出店したことを機に東京に移り、一緒に働いていた雅子さんと結婚し独立。「子どもたちが育つ地域に店を構えることで、子どもの成長と共に地域がにぎやかになってくれたら」と家族で住む車返団地内の商店街に2017(平成29)年、念願のスープカレー店をオープンした。「府中でスープカレーが食べられる」とカレー好きの人々から口コミで広がり、同団地住民や子連れ客などの常連客も着々と増加。コロナ禍では弁当のみの営業に切り替えるなど、夫婦二人三脚で守り続け、5年がたった。

 栗原さんが自分にしか出せない味、製法を追求したというスープは、鶏ガラ、昆布、シイタケの和風ベースに、十数種類のスパイスを調合。2晩かけて煮込むスープの仕上げには自家製の塩麹(こうじ)と米麹で作った甘酒を加えて味を調整し、カレーのうまみとスパイスのオリジナリティーを出す。団地という地域柄、幅広い年齢の客層を意識し、辛さを0~5段階で選べるよう配慮している。

 メニューは、骨付き鶏もも肉とピーマン・パプリカ・ニンジン・キャベツ・大根・ゴボウ・カボチャ・ナス・カブ・豆苗・卵・厚揚げなどを使った「チキンとお野菜のスープカレー」(1,300円)や、ココナツベースにパクチーやホーリーバジルなどのハーブ入りエスニック風味の「アジアンハーブのチキンとお野菜のスープカレー」(1,500円)のほか、「チキンのスープカレー」「お野菜のスープカレー」「牡蠣(かき)とお野菜のスープカレー」も用意。トッピングは、スパイスで漬け込んで揚げた「ザンギ」(100円)、秋から春のみの限定「北海道長芋とろろ」(200円)などを提供する。テイクアウトのスープカレー弁当(ライスなし)も2種類(各1,000円)を用意する。(価格は2022年5月現在)

 栗原さん夫婦は「近所の人たちが自分たちの子どもを見守りつつ、店に対しても応援してくれる。子どもたちの地元になるこの地域に恩返ししていきたい。自分たちのスープカレーが地元に根付き、身近な味に感じてホッとするような店になれれば」と話す。

 営業時間は10時~15時。日曜・月曜定休(臨時休業の場合あり)。

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