調布を拠点に総合建設業を手がける「林建設」(調布市小島町2)が10月1日、創業120周年を迎えた。
林建設4代目の林清一社長(前列中央)、林慎一郎副社長(前列右)、役員の皆さん
1906(明治39)年、「社会に貢献することをもってこれを使命とする」という理念の下、土木建築請負業として創業した同社。地域の暮らしを支えるインフラ整備から始まり、時代の変化に合わせて事業を拡大してきた。1988(昭和63)年に宅地建物取引業免許を取得し、1995(平成7)年には自社分譲事業を開始。創業100周年を迎えた2006(平成18)年にはガレージハウス事業、2010(平成22)年には戸建賃貸事業を始め、現在では建設・不動産・リノベーションを3つの柱として、「地域密着・建設業界の地域ナンバーワン」を目指している。
近年は、調布飛行場ターミナル、東京消防庁調布消防庁舎、市内小中学校の体育館などの建築を手がけるほか、京王線調布駅の地下化や調布駅前広場の整備、線路跡地の遊歩道「ちょうふぽっぽみち」など、市民の暮らしを支えるまちづくりにも携わってきた。調布を中心に事業を展開し、多摩地域から都内、関東圏、さらに海外へと事業領域を広げている。
2024年には、カンボジアに現地法人を設立。日本とカンボジア双方の発展に寄与することを目指し、建設技術の支援や次世代人材の育成に取り組む。2026年6月には、カンボジア現地法人で採用した社員を同社が受け入れ、日本での勤務を始めた。将来的には現地のインフラ整備や公共工事にも事業を広げることを視野に入れる。
地域貢献活動も事業の一環として位置づけ、布多天神祭など地域行事への参加や、調布リトルリーグ・シニアリーグを通した青少年育成などにも注力。その取り組みの延長として、地域の人材やスポーツに取り組んできた人材の採用も積極的に行っている。近年は女性の採用も多く、施工管理など現場で働く女性社員も増え、働きやすい環境の整備にも力を入れている。
林慎一郎副社長は「120年は私たちだけでは成し遂げられなかった。積み重ねてきた先人たちの思いや、調布市との連携、地域の皆さまに支えられて迎えることができた。この先も、経営の多角化を図りながら、引き続き地域の発展のために、地域とともに次の時代を築いていきたい」と話す。