農家に弟子入りした高校生が手がける野菜直売所「山ディー農園」(調布市下石原1)が西調布にある「鶴の湯」近くの駐車場一角で不定期に営業しており、次回は8月23日に店を開く。
この日は6種類の野菜を1袋100円~販売 開店後まもなく売れ切れることも
都内の高校に通う山田悠晴さんは、父方の祖父が埼玉で農業を営んでいた影響で、小学生の頃にプランターを使った家庭菜園を始め、中学時代には調布市内に住む母方の祖父の庭で試行錯誤しながら野菜作りをしていた。その頃、後継者不足を理由に祖父が農家を廃業。祖父が作る米や野菜が「本当においしかった」と話し、「食べた人が喜ぶ野菜を自分も作りたい」と農家を目指すきっかけとなったという。
高校2年生だった昨年、祖父の知人を通じて知り合った調布市内の農家に弟子入り。無償で貸してもらった畑で、土作りや肥料の割合など農業の基本を一から教わり、耕運機を使いながら本格的に野菜作りを始めた。自宅がある狛江から通学前や放課後、西調布にある畑に立ち寄り、水やりや間引き、草取りなど状態を確認しながら野菜作りに取り組んできた。農業の楽しさを若者にも広めたいと昨年、ユーチューブを開設。栽培や農作業の様子を自ら撮影・編集した動画を発信し、登録者数は300人を超えるまでになった。
今年1月、初収穫した小松菜を畑の直売所で試験的に販売。「また買いたい」と好評だったことから、より多くの人に販売できるよう、人通りのある「鶴の湯」近くの駐車場の一角に直売所を移し、6月から不定期に販売。夏野菜のトマト、キュウリ、ナス、ピーマン、シシトウ、トウモロコシなどに加え、規格外の野菜を安価で販売。基本的には無人販売で、立ち会える際には自ら店頭に立つ。販売日時は、店頭の手書きボードで知らせるほか、ユーチューブで知らせる。
直売所に買いに来た女性は「近所なので、販売している日は立ち寄っている。安くておいしい」と話し、男性客は「若いのに頑張っているので応援している」と話す。山田さんは「『おいしい』の一言がとてもうれしい。今年は大学受験を控えているのでうまく両立しながら、これからも自分の野菜を広めていきたい。『師匠』からたくさんのことを教わり、市内の農家の方ともつながりができた。将来的には、後継者不足に悩む地方で農業をやっていきたい」と抱負を語る。