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府中市郷土の森博物館でロウバイが見頃 早朝には「氷の花」も

美しく開花したロウバイ(1月7日)

美しく開花したロウバイ(1月7日)

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 府中市郷土の森博物館(府中市南町6、TEL 042-368-7921)で現在、ロウバイの花が見頃を迎えている。

甘い香りが漂うロウバイの並木(1月7日)

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 ロウバイは中国原産の落葉樹で、江戸時代初めに日本へ伝わった。和名は、漢名の「蝋梅」の音読みだが、それ以外に「朧月(ろうげつ=旧暦12月の別名、現在の暦で1月ごろ)に咲くから」とか「光沢のある黄色い半透明の花びらが蝋(ろう)細工のようだから」ともいわれる。開花すると爽やかな甘い香りが漂う。

 同館の公園南側には全長180メートルの「ロウバイの小径(こみち)」があり、和蝋梅(ワロウバイ)・素心蝋梅(ソシンロウバイ)・満月蝋梅(マンゲツロウバイ)の3種類、約130本が植えられている。今シーズンは12月14日ごろに開花し、現在は8割ほど咲いている。広報の柏さんは「冬枯れの季節に一服の清涼剤のような、温かな黄色い花と甘い香りを味わってほしい」と話す。「早咲きの梅も咲き始めたので、ロウバイから梅への移り変わりも楽しんでいただければ」とも。

 園内ではこの時季、シモバシラという植物の根元に氷の花が咲いたように見える現象も楽しめる。シモバシラは木陰に生えるシソ科の多年草で、葉が枯れた後も残った茎が水を吸い上げる。氷点下の朝に茎内の水が凍ると霜柱が立ち、まるで地面から白い花が咲いたように見える。雨の降った翌朝や風のない寒い冬日に、旧河内家住宅裏・田んぼ付近・浅間山エリアなどで見ることができる。気温が上がるとシモバシラが溶けてしまうので、開園直後の鑑賞を勧めている。

 開園時間は9時~17時(入園は16時まで)。休園日はホームページで確認できる。入園料は、一般=300円、中学生以下=150円、4歳未満と市内在住小中学生・市内小中学校通学者は「学びのパスポート」利用で無料。博物館本館は改修工事のため休館中。

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