プレスリリース

里山保全活動のクエスト化で関係人口創出!千葉県佐倉市の「佐倉里山DAO」を始動

リリース発行企業:株式会社ガイアックス

情報提供:

DAOのコンサルティング・実務支援を提供する株式会社ガイアックス(本社:東京都千代田区、代表執行役社長:上田 祐司、証券コード:3775、以下 ガイアックス)は、当社が開発する「DAOX」を活用し、千葉県佐倉市の里山保全に取り組む「佐倉里山DAO(さくらさとやまだお):https://sakura-satoyama-dao.jp」が2026年10月6日(火)に始動します。
佐倉里山DAOは、佐倉の里山保全をなんとかしたいみなさんと、「佐倉や里山保全に興味があるけれど関わり方がわからない」という人をつないで、里山保全をみんなで実現していく取り組みです。本日より、LINEオープンチャット「佐倉里山DAO LINE オープンチャット」で参加の受け付けを開始します。里山で活動する団体の作業や行事のお手伝い(クエスト)は10月から順次実施予定で、詳細はオープンチャットやウェブサイトで順次お知らせします。

佐倉里山自然公園・畔田谷津(あぜたやつ)/写真提供:佐倉市

■ 都心から1時間。行ける日に通える里山


クエストに参加することで、里山で活動する方々とのつながりや、作業を通じた学びが得られます。活動によっては、主催団体の好意でおすそ分けなどがあることもあります。
佐倉市は都心から約1時間。移住や二地域での暮らしを前提にしなくても、予定の合う日だけ通って関わることができる距離にあります。
活動の舞台となる佐倉里山自然公園は約73.8ha(東京ドーム約15個分)。このうち畔田谷津(あぜたやつ)では、2007年から市民と市の協働で湿地の保全・再生が続けられてきました。



■ 背景|谷津は「荒れ地」ではなく、休んでいるだけのインフラ
佐倉市が位置する印旛沼の流域には、台地のあいだに刻まれた谷状の低地「谷津(やつ)」があり、1946年時点で水田として使われていた谷津は1,022か所ありました。現在はその約4割が埋め立てなどで失われ、残る谷津も約8割が耕作放棄されています。※

長く「荒れ地」とされてきた谷津ですが、近年の研究では、水を溜め直すことで洪水のピークを抑え、水質を改善し、眠っていた植物を芽吹かせる、地域のインフラとして見直されています。ただし、その公益を支える費用は、地権者個人が負担しているのが現状です。ただし、その公益を支える費用は、地権者個人が負担しているのが現状です。
※出典:西廣 淳「佐倉里山資源活用シンポジウム」講演資料(2026年9月13日)、東京財団政策研究所「未来の水ビジョン」懇話会12(2023年)
■ 「育てる仕組み」はある。足りないのは、育てた人と活動団体をつなぐ接続
佐倉市には、里山の担い手を育てる仕組みがすでにあります。市は2024年6月に「佐倉里山大学」を開校し、里山の維持管理を担う人材の育成と、活動団体の世代交代に取り組んできました。2年課程の1期生は2026年3月に初めて卒業しています。

一方で、佐倉の里山を実際に保全しているのは市民団体であり、現場では担い手の高齢化が進んでいます。市は今後、新しい団体の立ち上げに加えて、学んだ人を既存の活動団体につなぐことに力を入れ、担い手不足の解消を目指しています。

佐倉里山DAOは、この「接続」を担う仕組みです。活動団体が「この日、こんな人手がほしい」と声を上げ、関わりたい人が手を挙げる。里山に関わる参加者、そして将来は担い手になる人をつないでいきます。
■ 佐倉里山DAOの3つの特徴
- クエスト ── いつもの活動に、参加の入口をひとつ足すだけ
活動のお誘いを、この取り組みでは「クエスト」と呼びます。地元の方々が長年続けてきた里山の活動に、地域の外からでも1回から加わることができます。
・ 草刈り、竹の伐採、水路の手入れ、田畑の作業
・ 観察会、収穫祭などの季節の行事
・ 作業の人手だけでなく、受け継がれてきた技術を学びに来る人の募集も含みます
参加は予定の合う日だけで構いません。移住や二地域での暮らしを前提にしない設計です。
- 関わった記録が、ちゃんと残る
ガイアックスのDAO運営基盤「DAOX」を活用し、クエストへの申し込みから、いつ・何に関わったかの記録までを一つの場所で扱います。一度きりの参加で終わらせず、関わりの積み重なりが本人にも活動団体にも見えるようにするためです。写真や手順書などの共有については、CDI(Casley Deep Innovations)が提供する仕組みと連携します。
- ウェブサイトも、活動の方針も、参加者で決める
参加者の活動と里山の魅力を載せる「顔」のページを、関係者が一緒に育てていきます。月1回の定例の日程も、参加者の投票で決めました。行政や事務局が決めたものを配るのではなく、関わる人が決める形をとります。




■ 参加は、3つのステップ
まずはLINEのオープンチャットにご参加ください。ニックネームで参加でき、見るだけの参加も歓迎しています。
- LINEオープンチャット「佐倉里山DAO LINE オープンチャット」に参加する(本名も電話番号も表示されません)
- クエストの告知や準備の様子が届く
- 参加したいクエストに申し込む(申し込み方法はオープンチャットでご案内します)

ウェブサイト:https://sakura-satoyama-dao.jp
LINEオープンチャット「佐倉里山DAO LINE オープンチャット」:
https://line.me/ti/g2/h1UCUYjVx3zaOXGNd1JUoTcevIQ-cRxl4eNtxQ








■ 関係者が一緒に準備
佐倉里山DAOは、行政が作った仕組みを住民に配るかたちではなく、準備の段階から関係者が一緒に作っていきます。
- 2026年8月25日にLINEオープンチャット「準備室」を開設。市の職員、活動団体、農園、里山の教室、地域の事業者が参加しています
- 参加者どうしで活動の写真や情報の共有が始まっています
- 配布チラシの文言は参加者の指摘を受けて修正し、掲載写真も参加者から提供いただいたものを使用しています
- 月1回の定例の日程は、参加者の投票で決定しました

■ こんな方に参加いただきたい
- 学生の方 ── 里山保全の現場に継続的に関わりたい、地域とのつながりを作りたい
- 以前、佐倉に住んでいた方 ── 久しぶりに地元と関わる入口がほしい
- 都心にお住まいで、自然や里山に関心のある方 ── 移住は考えていないが、週末に通うかたちで関わりたい
- 地域で活動している農家・保全団体・里山の教室のみなさん ── いつもの活動に、参加の入口をつけたい
- 企業のみなさん ── 社員の地域活動や、自然共生の取り組みの場を探している

■ 今後の予定

■畔田谷津で、台風で生きもの田んぼに流れ込んだ土砂・稲わらを運び出し
台風で、畔田谷津の生きもの田んぼ(三枚田など)や周辺の土地に土砂と稲わらが流れ込みました。運び出しを手伝ってください。
【日時】10月16日(金)9:30〜12:00
【場所】畔田谷津(集合場所:佐倉里山自然公園五反目駐車場)
【人数】7名程度
【〆切】10月14日(水)
【持ち物・条件】汚れてもよい服、長靴(捨ててもよい靴)、現地集合
【特典】エコバッグ
【募集団体】畔田谷津ワークショップ事務局(佐倉市生活環境課)
翌月11月3日(火)には畔田谷津で生きもの観察会もあり、早めの復旧対応が必要です。
【参加申込み】 https://sakura-satoyama-dao.jp
■ 担当者コメント(敬称略)


佐倉市 経済環境部 理事 徳若 正純
佐倉市では、里山の価値を将来へ引き継ぐため、市民や活動団体、企業など多様な主体が関われる仕組みづくりを進めています。佐倉里山DAOを通じて、これまで接点のなかった人と活動団体がつながり、新たな関係人口や担い手が生まれることを期待しています。





株式会社ガイアックス Chief web3 Officer 峯 荒夢
ガイアックスではいくつもの地方創生の課題解決のためDAOに取り組んできました。今回は里山保全の担い手不足という、多くの地域に共通する課題への挑戦です。里山の豊かな資源と、都心から通える近さを併せ持つ佐倉市とともに、関係人口・応援人口が地域の担い手へと育っていくモデルをつくっていきます。





Casley Deep Innovations株式会社 furehako事業部
事業推進部 部長 陶山 優
佐倉市と当社の出会いをきっかけに、佐倉の里山保全や関係人口創出の取り組みに、ガイアックス様とともに参画できることを嬉しく思います。
佐倉里山DAOの裏側では、当社の分散ストレージ「furehako(R)」が、活動で生まれる写真や活動記録などのデータの保管を担っております。
一人ひとりの関わりが記録として残り、次の担い手へと確かにつながっていくよう、基盤づくりから活動に寄り添ってまいります。
そして、この取り組みを皮切りに、佐倉市における様々な活動へと波及していくことを期待しております。



■ 関係人口から「ふるさと住民」へ
地域に住んでいなくても、継続的に関わる人を地域の一員として扱う。この考え方は、いま国の制度にもなろうとしています。

総務省は2025年6月の閣議決定を受けて「ふるさと住民登録制度」の創設を進めており、2026年3月に自治体向けガイドライン(Ver.1.0)を公表しました。住民票はそのままに、関心のある自治体にアプリから登録することで、地域の情報や担い手活動の機会を受け取れる仕組みです。登録は関わりの深さに応じてベーシックとプレミアムの2区分に分かれ、自治体が指定する活動に年3回以上参加した方はプレミアム登録となり、交通費や宿泊費の補助などの支援を受けられる想定です。2026年度中の本格運用に向け、現在は7道県21市町村でモデル事業が行われています。

草刈りや水路の手入れといった里山保全は、まさにこの制度が想定している「担い手活動」にあたります。佐倉里山DAOは、年に数回でも通って関わる人と、人手を必要としている活動団体を結びつける仕組みです。国の制度が本格運用に入ったときに、そのまま接続できる受け皿になり得ると考えています。
■ これまでの地域DAOの取り組み
ガイアックスは佐倉市の前にも、各地で地域とDAOを組み合わせた取り組みを進めてきました。関係人口がどう生まれ、地域の方々が実際にどう関わっているのかは、下記の記事でご紹介しています。
- 群馬県庁と連携した「ぐんま山育DAO」── 人・投資・アイデアが集まる、関係人口・ふるさと住民を生み出す群馬発の地方創生(2026年1月)
https://www.gaiax.co.jp/blog/gunma-dao-regional-revitalization/
- 香川県三豊市仁尾町「身の丈商店街DAO」── 関係人口を「当事者」に変える仕組みの全貌(2026年5月)
https://www.gaiax.co.jp/blog/stakeholders-dao-community/
- 「楽しそうなところにしか人は集まらない」── 観光客100倍の街でローカルヒーローが挑む、地方創生のリアル(2026年6月)
https://www.gaiax.co.jp/blog/regional-revitalization-challenge/
- 新潟県佐渡市の文化財「北條家住宅」に、世界各地から共同オーナーが集まった二日間(2026年7月)
https://www.gaiax.co.jp/blog/international-allies-gathering-sado/

■ 全国から支援者、応援出資が集まるガイアックスの地域共創事業
ガイアックスは、地域に継続的に関わり事業を回す主体を育てる「地域共創事業」を展開しています。観光や単発のイベントでは関わりが一度きりで終わってしまう、施策が課ごとに分かれて力が集まらない、補助金が切れると取り組みが止まってしまう。こうした構造的な課題に対して、「知る」から「移住」までを切れ目なくつなぐ設計を、地域とともに組み立てています。

これまでに約50の企業・自治体・団体を支援し、応援出資として1.5億円超が集まりました。香川・群馬・和歌山の3地域では、支援終了後も自走するモデルが稼働しています。
DAOの立ち上げから運用支援までを行うツール「DAOX」の提供に加え、インセンティブ設計やスケジュール策定といったプロジェクトマネジメント、活用できる国や自治体の補助制度の設計までを一貫して担います。

地域共創事業:https://gaiax-startup-studio.com/regional-revitalization/
共創型事業の立ち上げ支援サービス「DAOX」: https://daox.solutions/
文化財・古民家の共同所有プロジェクト「PlanetDAO」(ガイアックスからカーブアウト):
https://planetdao.world/ja/
■ Casley Deep Innovations(キャスレーディープイノベーションズ)株式会社 概要
代表者:代表取締役 砂川 和雅
本社所在地:東京都渋谷区恵比寿4-20-4 恵比寿ガーデンプレイスタワーB1F
事業内容:ディープテック領域のシステム開発 / プロダクト開発事業、web3.0、XR、AI、画像解析等、先端技術領域に関する研究開発・コンサルティング等、プロジェクトイネーブルメント(R)事業
URL:https://www.casleydi.co.jp/
■ 株式会社ガイアックス 概要
設立:1999年3月
代表執行役社長:上田 祐司
本社所在地:東京都千代田区平河町2-5-3 MIDORI.so NAGATACHO
事業内容:ソーシャルメディアサービス事業、シェアリングエコノミー事業、web3/DAO事業、インキュベーション事業
URL:https://www.gaiax.co.jp/